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RESTORE REPORT

90y E30 M3 DiamondBlack RestorationFileNo.7

DSC05170_R今回は90y E30 M3 DiamondBlack Restorationの記事になります。
第一回第二回第三回第四回第五回第六回と続いてまいりまして今回で第七回の記事になります。
レストアに御興味のある方は最初の記事から御覧頂くとレストアによって徐々に変貌していく様子をお楽しみ頂けると思います。
今回は取り外したパーツをそれぞれ適した加工方法で綺麗に蘇らせる作業になります。DSC05172_R取り外した各パーツはそれぞれ素材や加工の違いによって種類分けをして作業を進めます。DSC05173_Rアルミパーツはガラスビーズを使用してサンドブラスト処理をして本来のアルミパーツの綺麗な梨地を出していきます。
サンドブラストの前処理として加工したくない場所は必ずマスキング処理をしないとサンドブラストの細かい粒子が
パーツ内に入り込み不具合の原因になってしまいます。
その為、サンドブラストの作業以上に慎重にしっかりとマスキング処理をする事が重要になります。
もちろん、内部に微細なビーズの粒子は入ってしまいますので、ブラスト後に洗浄するのは言うまでもありません。DSC05175_Rサンドブラスト処理は錆取り・塗装剥がし・下地処理等に使用されますが加工には
主にアルミナやガラスビーズを使って処理を致します。
アルミナは基本的に錆取り、塗装剥がしや下地処理に使用される事が多いのですが今回使用するガラスビーズは
アルミとの相性が良く艶のある綺麗なアルミの梨時を出す事が出来るのでアルミパーツの処理に多く使用されています。DSC05177_Rブラシ等の研磨では届かない細かい部分や入り組んだ部分も短時間で綺麗に処理が出来るだけでなく
ブラスト処理後は新しいパーツの様な輝きを取り戻す事が出来ます。DSC05178_Rサンドブラスト処理後のアルミパーツになります。
ガラスビーズを使用した事で艶のあるアルミパーツ本来の綺麗な梨時が出ています。DSC05180_R加工前の画像と見比べて頂きますとサンドブラスト処理の凄さがお判り頂けると思います。
ブラシ等の手作業でしたら長時間掛かるだけでなくこれだけ綺麗にする事は非常に困難ですが
サンドブラスト処理ではその作業を短時間で出来るだけでなく、更に綺麗に出来る事に驚かされます。DSC05182_R大きなパーツも問題無く綺麗な処理が出来ました。DSC05184_R入り組んだ部分も綺麗に処理がされて小さいパーツもアルミの輝きを取り戻しました。DSC05186_R装着したままのボルト類はメディアが混入しない用の捨てボルトになります。
ボルトナットも今回は新品に交換していきます。DSC05187_Rアルミパーツ以外の再加工処理をするパーツです。
こちらのパーツはメッキ処理をしていきます。DSC05188_R今回のメッキ処理はパーツによりクロメートメッキとユニクロメッキ、一部のアルミパーツはアルマイト加工を施します。DSC05189_Rメッキ処理のパーツ分けは画像で御覧頂くと金色や虹色っぽいパーツに関してはクロメートメッキ処理になります。
それ以外の銀色のパーツはユニクロメッキ処理をしていきます。DSC05190_R細かいパーツや使用されていたボルト類も同様にメッキ処理を致します。DSC05192_RDSC05193_Rメッキ処理は見栄えを良くする効果だけでなくパーツの腐食を守る効果があります。
E30は古い車輌ですので新品のパーツを手に入れる事が現状では非常に困難な物もあり、
細かいパーツも一つ一つ大切にしなければなりません。
その為、従来のパーツを再加工する事で腐食から守り更に長く使用出来る様にしていく事が重要なのです。DSC05194_RDSC05196_R熱や錆に強い効果が有りますのでマフラーの遮熱版もユニクロメッキ・アルマイト処理を致します。
DSC05197_Rこちらはアルミなので、一度ブラスト後にアルマイト処理。DSC05199_Rサンドブラスト等の下地処理はこちらで出来るのですが、全てのメッキ処理は専門の業者へ委託しております。
アルミパーツも綺麗になりましたし、メッキされたパーツが帰ってきてくればエンジンの組み上げをしていきましょう。
次回の更新ではどれぐらいまで作業が進んでいるのか…次回のレストアの記事を楽しみにお待ち下さいませ。

2016年01月12日