【E30 M3】12ヶ月法定点検整備【60,000Km】

以前、当社でレストアされたM3が12ヶ月法定点検整備で入庫したので12ヶ月点検整備をレポートしていきましょう。

レストアが終了してから、雨天時や雪の降る季節などに乗らないようになったという事で
レストア終了から3,000Kmほどの走行ですが、初期スラッジの発生もあると思いますので
オイル廻りのメンテナンスと主要各ボルトの緩みなどが無いかを確認しつつ、作業を行っていきます。
エンジンオイル交換。
フラッシングをしっかりと行います。
10~15分程アイドリングを行いフラッシング剤をエンジン内部に浸透させて汚れを落します。
エンジンオーバーホール後の初期スラッジ量は多いので、しっかりと排出し新しいオイルを入れていきます。
オイルはその潤滑性能の高さからM3オーナーに人気の高いFUCHS社のTitan Super Syn 5w-50をチョイス。
M3の様なハイパフォーマンスなエンジンから2002等の旧型のエンジンまでマルチに対応してくれる上
清浄性能も高くリピート率が非常に高い100%化学合成エンジンオイルです。
オイルエレメントの交換も当然行い、規定量のエンジンオイルを注入してエンジンオイル交換が完了。
ミッションオイルの交換。
しっかりと排出を行った後に規定量のミッションオイルを注入して交換作業が完了。
FUCHS 5SPEED 75W-90
フィラー・ドレンボルトは付着していたスラッジを綺麗に落としてからシールテープをしっかり巻いて装着しています。
デフオイルの交換。
走行3,000Kmであっても、やはりそれなりにスラッジ発生量が多いですね。デフという差動装置の構造上、出来るだけ極圧性能の高いギアオイルの選択と、
交換のタイミングが、デフからの異音や駆動力の伝達ロスを少なくしますので
M3やアルピナモデルでは一年に一度はチェックし、しっかりとご自分の走りに合わせた交換タイミングを
把握する事も大切ですね。
ドレンボルトを装着し、規定量のデフオイルを注入して交換作業が完了。
FUCHS HLS90 75W-90
パワステオイルの交換。
パワーステアリングはエンジンから得た力をパワステポンプへ伝えて発生した油圧を利用して
ドライバーの操舵力を補助しているのですが、パワステオイルの量が少なかったり劣化していると
十分な効果は得られず、パワステポンプの不具合やパワステラインのオイル漏れ等の原因になってしまうので
定期的な点検と交換をしなければなりません。
パワステオイルの交換はオイルを全て交換する全量交換です。専用の機械を使用してフラッシングを行い、
圧を掛けてパワステポンプやギアボックス内に堆積したスラッジを古いオイルと共に車外へ排出します。
交換後のパワステオイル。
新油は透明な赤色なのですが、古いオイルや残ったスラッジが混ざってしまうと
ここまでの透明度を得る事は出来無い為、施工方法にも注意を払い交換を行う事が大切です。
交換後はテストランを行ってエア抜きや油面調整を行い、
規定量からの増減が無いか確認しパワステオイル交換が完了。
各部のチェックや調整作業を終え、テストランを行って作業箇所やその他に問題が無いかの確認を行い
オーナーの元へ整備記録簿を添えて納車となりました。
またのご来店をお待ちしております。