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MAINTENANCE REPORT

【E21 318i】12ヶ月法定点検整備etc,,,【140,000Km】

今月は先週までかなりバタバタと動き回り、メンテナンスレポートのUPもあまり出来なかったので
D3のレポートに続き連続で更新していきましょう。
F30 D3から初代E21 318iのレポートへと一気にタイムスリップです。

こちらは3年程前に当社で販売したE21 318iになります。普段は和歌山で元気に走ってくれているようで
1年に一度必ずご入庫いただき、コンディションチェックとメンテナンスを実施いただいております。

E21は02シリーズに代わり、3シリーズの初代モデルとして登場し1975年~1983年まで生産され、
その後、1983年秋にフルモデルチェンジが行われてE30モデルへ引き継がれました。
この318iは1980年のマイナーチェンジ後にキャブレター仕様から変更された
1.8L直4燃料噴射仕様エンジン(最高出力105ps/最大トルク14.8kgm)を搭載しています。
ボディカラーのCedarGreenは1980年のみに設定されていた色なので非常にレアな色で見かける事は殆ど無いですね。
それでは基本的な作業をメインに約40年前のモデルという事を踏まえて作業を進めましょう。12ヶ月法定点検整備を実施。
人間で例えるなら年に1度の定期健診の様なものなので
車の安全性だけでなく性能を維持させる為にも定期的に行う事が大切です。
エンジンオイルの交換。年間走行距離はさほど多くなく、
オイル自体綺麗な状態でしたが、期間を考慮しての定期交換になります。
走行距離を指標にされている方も多いとは思いますが、3,000~5,000Kmの距離を走っていなくとも
半年に一度はエンジンオイルの交換を推奨しています。
オイルのグレードなどはモデルごとに違う部分もありますので、そういった点はお気軽にご相談下さい。
新旧のオイルエレメント。
オイルエレメントはエンジンオイルを濾過する事でエンジンオイルが吸着した汚れを取り除いています。
E21は御覧の様にカートリッジタイプなので外観だけで汚れ具合を判断する事は出来ないのですが、
特に古いエンジンはスラッジの発生が多くなる事もあり、
エンジンオイルを最適な状態で使用する為にもオイル交換と同時に交換して下さい。雫が垂れなくなるまで時間を掛けて古いエンジンオイルを排出し、
異常な金属片が含まれて無いか廃油のチェックを行います。
オイルの排出を終えたら新しいオイルエレメントを装着して
新しいエンジンオイルを規定量注入してエンジンオイル交換が完了。オーナーとの事前の打ち合わせで今回の入庫でエンジンルーム内のフューエルホースの交換を依頼されていたので
交換していきます。
フューエルホースだけでなく、エンジンルーム内のホースの劣化は
エンジンルーム内の熱のこもり方によっても劣化速度などは変化してしまう為、
定期的にチェックを行って、状態が悪くなる前に早目に交換する予防整備が非常に重要になります。
特に燃料系のホース類は致命的なトラブルに発展するケースが有る為、見落としや見逃したりする事は出来ません。新旧のフューエルホースワッシャー。
ワッシャー類は自身が潰れる事で密着性を高めているので一度使用した物は使用出来ません。
全て新品を使用して装着します。全ての作業を終えたら最後にテストランを行って整備箇所やその他に運転していて不具合等が無いか確認し
特に問題が無ければオーナーへ12ヶ月定期点検記録簿と定期点検ステッカーをお渡しして納車となります。

今回は12ヶ月法定点検整備の他にエンジンルーム内のフューエルホースの交換を行いました。
クラシックモデルを健康な状態で維持し、
より安全に楽しむ為にも御自身の車輌のウィークポイントやパーツの交換時期等は
主治医となるファクトリーと相談しながら把握しておくと良いでしょう。
長期のメンテナンスプランを立ててしっかりとメンテナンスを行っていれば不意のトラブルを軽減する事だけでなく
故障に掛かるコストや時間も大幅に減らす事に繋がるのでおすすめです。
この記事を読んで御自身の車輌のメンテナンスについて気になった方は、
50項目の無料点検なども行っておりますのでお気軽に問合せ下さい。

2018年06月26日