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2013年03月12日

【ストック車輌紹介】87y E30 M3 ダイヤモンドブラック 42,000Km ディーラー車 無事故【レストアFile.No3】

こんにちは。オートファイン@横浜です。

今回のブログは前回エンジンを降ろした

【ストック車輌紹介】87y E30 M3 ダイヤモンドブラック 42,000Km ディーラー車 無事故【レストアFile.No2 の続きになります。

レストア進行中の87yM3ですが、エンジンを降ろし終わり各部を分解し

サンドブラスト作業を進めています。 

走行距離はまだ42,000Kmで、かなりメンテナンスに手を入れられているエンジンなので

腰下までのオーバーホールはおそらく必要ないと思いますが

アルミパーツの腐食等で見た目はかなりくたびれていますので

まずはその点を改善します。 

オルタネーターは完全に分解し、内部のコイルに問題が無いか点検しておきます。 

スロットルボディはこれから分解し、本体をサンドブラストします。

スロットルボディをスムーズに開閉する為に、精密ベアリングが使用されていますので

ベアリングの消耗が激しい場合は交換をします。 

各種ブラケット類。

アルミパーツはサンドブラストし、表面の腐食を取り除きアルミ本来の綺麗な艶を出し

防錆処理を施します。錆の出てしまっているスチールブラケットもブラストし錆を除去後に

ペイントし防錆します。

新車時のアルミパーツはほぼ削りっ放しで組み上げされているので、どうしても経年によりこのように腐食が進んでしまいます。 

スターターはアマチュアやソレノイドに問題が無いかどうかを確認します。 

冷却水パイプもアルミ、スチールと素材が違います。

スチールパイプはブラスト後に塗装します。

パワステポンプ。

オイル漏れやシャフトのガタが無い事を確認します。

問題のある場合はオーバーホールを実施。 

各エアホースは交換になります。 

冷却水ホースも同様に交換。 

各パーツを固定する為のボルトやナット類は使用できる物は、タップやダイスを使用し

ねじ山を整えます。錆が酷いものは新品に交換になります。 

ブラストをするパーツを選定しブラスト開始。

使用するメディア(砂)の種類は、アルミナやガラス、ウッドチップ等ありますが

素材や表面の腐食状況に合わせ使い分けていきます。 

アルミパーツの場合、このように表面を平滑にし、鈍く輝かせる事により腐食防止の効果が得られます。

汚れ等も染み込まず簡単に洗浄できますので、いつまでも綺麗なエンジンを保てるでしょう。 

エンジンマウントブラケット。 

左のブラケットのように、細かい隙間の腐食や汚れも確実に除去出来ます。

さすがに手作業では不可能ですね。 

スロットルボディはこのように分解します。

スロットルの開閉には、精密ベアリングが使用されており

絶対にブラストしてはいけない箇所がありますので要注意ですね。

ブラスト後、新品以上のクオリティに仕上がっています。

各ブラケットも綺麗になりました。

スチールパーツはブラスト後放置してしまうとすぐに錆が出始めてしまうので

すぐに塗装するか、防錆処理を施しましょう。 

錆だらけだったパイプもこの通り綺麗になります。 

 

 

エアコンコンプレッサー施工前。

施工後。 

 

エキゾーストマニフォールドもかなりの錆が発生しています。 

ブラスト後。 

フロントケース。 

施工後。 

オイルパン。 

施工後。 

オイルパン。 

施工後。

オイルパンやフロントケース等のガスケットを使用して装着するパーツは、ガスケット装着面を

必ずマスキングしますが、メディアが細かいので装着面がどうしても荒れてしまいます。

そのまま組み上げてしまうとオイル漏れの原因になりますので、必ずガスケット装着面は

研磨する必要があります。 

パワステポンプ。 

施工後。

ポンプやエアコンプレッサーも必ず施工後に洗浄し、メディアが一切残らないようにする事が大事になります。 

各プーリーも塗装の劣化と錆が目立ちます。 

ブラスト後に再塗装します。 

オイルエレメントケース。 

施工後。

順調に作業は進行中になります。

地味な作業が多いですが、このようにコツコツと進める事によって

コンディションも見た目も良いエンジンが仕上がってきます。

エンジン内部の作業はまた別の機会に紹介します。 

現在このように下廻りも分解されています。

次回は足廻り編をUP予定になります。 

投稿者:autofine at 14:31 | ストック車輌紹介

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