【24ヶ月定期点検】BMW ALPINA E36 B3 3.0/1 Limousine【納車前整備】
先月末に売約となったB3 3.0/1の納車整備。
 前オーナーにも随分と可愛がられた車で、メンテナンスは行き届いている車ですが
 ばっちりと納車整備は行います。
 前オーナーが手放す直前までメンテナンスをしっかりと行っていた車輛なので
 不具合箇所は見当たらない状態なのでオイルや水廻りを中心に整備を進めていきます。 
まずはエンジンオイル交換。
 フラッシングをしていきます。 
フラッシング中にリフトアップ、タイヤを外し各部の点検を進めていきます。
 目で見るだけでなく、音を聞き分け不具合が無いかどうかを確認していきます。 
十分フラッシングを行ったのち、排出します。
 もちろん排出時間は十分に取り、出来るだけオイルパン内に古いオイルは残さないように。 
エレメントは交換。
 綺麗に見えますが・・・実は・・・
 と言いたいところですが実際にまだエレメントはそこまで汚れていません。
 エレメント交換の重要性は前回のブログだけでなく、今まで何度も説明していますので
 当社ブログの読者でしたら、交換する意味はご理解していただけるかと思います。 
今回チョイスしたオイルはFUCHS TITAN 5W-50
 納車整備時のオイルチョイスは当社の判断で一番相性の良いオイルを入れるようにしていますが
 アクセルの踏み方や感じ方は人それぞれですから、
 次回のオイル交換時に細かいリクエストがあればお気軽に申し付けていただければ、
 ベストなオイルをおすすめしますので仰って下さいね。 
デフオイルの交換。
 4月にデフオイルシール交換は実施しましたが、オイル交換はしなかったので
 しっかりと交換。 
チョイスしたオイルはFUCHS TITAN HLS90(75W-90)
 M3とは違いALPINAはこれくらいの粘度のデフオイルが一番走りやすいかと思います。 
パワステオイルの交換。
 圧送方式でギアボックス、ポンプ内の古いオイルとスラッジを同時に排出し
 新しいオイルと入れ替えていきます。
 FUCHS ATF4000(D-Ⅲ)を使用。 
ブレーキフルードの交換。
圧送で新しいフルードを送り込んでいき、古いフルードを排出していきます。
 ブレーキフルードのライン内部は目視で点検出来ないので
 排出したフルードをチェックして、錆の発生等が無いかを確認する必要があります。
 吸湿が進んだ古いフルードをいつまでも使用していると、
 必然的にライン内に錆が発生しやすい環境になりますので 
 ブレーキの効きだけでなく、そういった点にも注意して交換サイクルを定めていきたいものです。
 使用フルードはYACCO 75R DOT4になります。
冷却水交換。
 今年は冷夏で雨の多い夏になるかもしれないとの予報が出ていますが
 毎年するべきメンテナンスは欠かさずにする事がベストコンディションを常に保つ
 秘訣とも言えるでしょう。 
新オーナーからのリクエストでタイヤを新品に交換します。 
ポテンザ RE-11。
 ドライ、ウェット共に路面に対する食い付きは抜群で個人的にも好みなタイヤです。
 バランスも悪くないので、おすすめしているタイヤのひとつです。 
4輪アライメント測定と調整。
 メーカー基準値をベースにセットアップしていき、車輛状態を見ながら微調整を繰り返し行っていきます。
 真っ直ぐ走るという事が一番大事な事ではありますが、M3やALPINAでは
 ステアリング操作の楽しさという点も最重要項目のひとつでもありますから
 そういった点にも注意しながら数値を合わせていく事が、面白い車に仕上がっていくポイントにもなります。 
テストランを実施。
 エアコンの動作も確認していきます。 
最後にホイールキーキャップのOリングを新品に交換。 
新品はかなりキツイので、シリコンスプレーで滑りやすくしておくとスムーズに脱着が行えます。
全ての作業が終わり、車検証、定期点検記録簿、アライメントデータを揃え
 新オーナーをお待ちします。
2014年06月11日