【E90 320i】エンジンオイル漏れ修理【バキュームポンプ】
2008y E90 320i Touringエンジンオイル漏れの為入庫致しました。
オイル不足警告灯が点灯しての入庫なので結構な量が漏れているようです。
欧州車の中で一番優秀で故障率の低い車がBMWと言われているようですが
残念なことに、E46時代からのN42エンジンタペットカバーと
合わせてバキュームポンプからのオイル漏れが持病のようですが・・・オイル漏れ跡を見てみると
どうも持病部分が怪しいようです。
検査を進めていくと、やはり原因はバキュームポンプからの漏れと判明致しました。
エンジン後方上部に装着されていて、ブレーキの負圧を作っているバキュームポンプ。
残念ですが、バキュームポンプからの漏れはよく見られますね。
分解してシールを交換するキットも出回っておりますが、
施工しても直ぐに本体から漏れが再発する事が多いのでASSYでの交換をお勧めします。
そうすることで確実に漏れが止まります。
カムカバーを取り外して、早速ポンプ本体を取り外します。
バキュームポンプが見えてきました。
カムカバー裏にはカーボンスラッジが付着しています。
御覧頂けますように、堆積物が目立ちますね。
エンジンの燃焼状態に大きく異常があると、 カムカバー裏にびっしり堆積物が付いてしまう事があります。
機能的に特には問題はありませんが、洗浄します。
御覧の通り、すさまじい汚れですね。
バキュームポンプ新旧を比べて見ましょう。
バキュームポンプはブレーキ性能にも関わってくる大事な部分ですので、トラブルが起きる前に交換します。
オイルのにじみもあり、カムカバー等各ガスケット交換します。
ガスケットはゴム製の為、エンジンの熱で劣化して隙間ができてしまうことによって
オイルが滲んだり漏れたりしてくるのです。
アンダーカバーにもオイル汚れが目立ちますね。
もちろん、こちらも綺麗に洗浄します。
エンジンオイル交換前のフラッシング作業です。
エンジン内部にスラッジ等の汚れが堆積していると思われる場合に簡易的に行なう内部洗浄ですね。
15分くらいアイドリング、たまに軽く回転を上げ、オイルを排出します。
汚れ具合が良くわかりますよね・・・。
エンジンオイルエレメントも交換します。
オイルエレメントはエンジオイルをろ過する大切な部品です。
この汚れを見ればその働きが一目瞭然ですよね。
オイルはFUCHS TITAN 10W-40
・100%植物油を採用
・排気ガス軽減
・燃費向上
・フリクションロス軽減
・振動を軽減
・エンジンの静粛性アップ
とスタンダードモデルをお乗りのオーナーには人気のロングセラーオイルになります。
オイル交換後はオイルリセットを行います。
リセット完了です。
このモデルからオイルレベルゲージが付いていないので、実際のオイル量とセンサーを見合わせながら
オイル量を調整していきます。
オイル漏れをおこしてしまいますと、オイルが垂れて電気系を壊したり、
オイルが付着したエンジンが、通常より熱を持つことにより、樹脂で覆われた電子機器の故障など
二次災害、三次災害に結び付いて高額修理に発展するケースもあります。
マフラーや触媒などに垂れた場合、火災の原因にもなってしまい大変危険ですので
定期的な点検をお勧めします。その他、愛車での気になる事がございましたら、お気軽に御相談下さい。
2015年08月10日