E36M3C各部メンテナンス E24 635csiボディガラスコーティング
年式、外装色、内装、ホイール全ての仕様が一緒のM3C。
1台は現在でも京都ナンバー。もう1台も先日まで京都ナンバー。仕事の都合で横浜に来たばかり。
2台ともに同じ京都のショップさんにメンテナンスを依頼していたとか。
オーナー同士の面識は無し。
京都のどこかですれ違っていたかもしれない2台が遠く離れた横浜で偶然ご対面。
今回は奥のM3のメンテナンスをご紹介。
去年の12月から何度かお電話でお話しして
わざわざ京都からきていただいたM3は新車からお乗りのワンオーナー。
新車時のエンジンフィーリングを取り戻すべくご来店。
その他にも色々と問題点があったので、お預かりしメニューを作成。そして作業実施。
まずはブレーキオイル。吸湿が激しくいつペーパーロック起こしてもおかしくないくらいの消耗具合。
タンクも異常に汚れていたので清掃しました。
タンクを外す場合は、ちゃんとシールも交換しないとブレーキオイル漏れしますから気を付けて下さいね。
ブレーキホース内に残ったオイルと汚れをひたすら圧送で送り出します。
ちなみに使用オイルはOMV。
すすめられて装着したばかりだというQUANTUM。
個人的に言えば非常に好みの足廻り。
ですが純正に比べればピッチングも多い為、それが気になる人も多いのではないかなと思います。
次はミッションを下ろし、
1年程前に変えたばかりのユニバーサルジョイントが光っているのは防音インシュレーターが
落ちてきて干渉していた為。この現象はE36モデルでは良く見られますが
変な風に千切れてプロペラシャフトに巻き込まれると危険ですから
ちょっとでも擦っているようでしたら、きちんと処理してもらいましょう。
ニュートラル状態でのコトコト音が気になる為、フライホイール奥のパイロットベアリングを交換。
インシュレーターは経年と熱で縮んでしまっているので、そのまま接着しても
すぐに落ちてきてしまいます。駄目な箇所は大胆にカットし再接着。
ちなみにカットする事によって室内に音が伝わりやすくなると言う事はありません。
それとブチルテープとガムテープでは止まりませんので注意しましょう。
オイル漏れの原因だったバックランプスイッチ、インジケータースイッチを交換し
スチーム洗浄したのち元の場所へ戻りました。
ちなみにバックランプスイッチからのオイル漏れは80%くらいの確立でミッションマウントにも
被害を及ぼすので早めに直しましょう。
今回のフィーリング回復作業は、かなり効果覿面でした。内容は書ききれないので次の機会にでも。
結果としては、オーナーも喜んでくれたのでこちらとしても一安心。
フィーリングをアップさせる術=純正以外のパーツを取り付ける事では無いと考えています。
純正以外のパーツを入れることにより起こりえるメリットデメリットをきちんと取り付け側が把握しており
車全体のバランスを見ながら装着していけば良くなる事は大いにありますが
そうじゃない場合は。。。
アクセルボーデンケーブルも交換。
他に何点かの作業と次回の宿題を残し、無事納車となりオーナーは京都までお帰りになられました。
京都に入ってから、お電話でインプレッションを伝えていただき有難う御座いました。
先日、ガラスコーティング施工 したE24。
塗装もまだまだ厚く、その艶はとても20年以上経過しているとは思えないですね。
ピンと張り詰めたような存在感はさすが世界一美しいクーペといった所でしょうか。
2009年02月03日