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MAINTENANCE REPORT

【E46 B3Sカブリオレ】ALPINAショックアブソーバー交換【75,000Km】

DSC05692_R今回はE46 B3Sカブリオレが走行中の異音が気になるとの事で入庫致しました。
走行距離は約80,000kmになります。DSC05694_R異音は後部側からコトコトと聞こえるそうで足回りを点検確認していきます。
この車輌は足廻りのブッシュ類は以前に交換済ですのでブッシュの劣化よりもショック類の不具合が考えられますので
前後のショックアブソーバーを取り外して確認致します。DSC05695_R取り外したフロントショックアブソーバーです。
分解して各パーツの劣化具合を確認致し、その状況により問題があれば新しいパーツへ交換致します。DSC05697_Rスプリングコンプレッサーを使用してコイルスプリングを取り外します。DSC05699_R新旧のアッパーマウントとショックアブソーバーになります。DSC05700_Rアッパーマウントやショックアブソーバーは劣化してくるとコトコトと異音を発生する事が多くなります。
走行距離から考えても交換時期にきておりますので前後のショックアブソーバーとアッパーマウントを新しい物へ交換致します。
DSC05705_R新旧リアショックです。
画像からでは劣化具合はお判り頂けませんが、交換した車輌を乗ってみると
異音が解消されるだけでなく乗り心地も格段に向上致します。DSC05707_R前後共に新しいショックアブソーバーを装着致しました。
全ての作業が終了後にテストランをして車輌に異音や不具合が出ていないか確認致します。DSC05743_Rショックアブソーバーやアッパーマウントを交換致しましたので4輪アライメントの測定と調整を致します。
画像でお判り頂けると思いますが、走行の安定性や直進性を高める為に各タイヤにはそれぞれ
トー、キャンバー、キャスター等の角度調整が設定されています。
この数値が車輌に合わないと真直ぐに走らないばかりか、タイヤの片減り、ブレーキングが不安定になったり
路面にハンドルが取られる等、悪影響を与え走行が非常に不安定になってしまいます。
事故は勿論の事、縁石にタイヤをぶつけたり足廻りのパーツの劣化によってもアライメントに影響を及ぼすので注意が必要です。DSC05744_Rメーカーの基準値で設定をするのですが、
車輌それぞれに各パーツの劣化具合やタイヤの減り具合によっても数値は違ってきます。
E46はリアセクションの調整次第で乗った印象に違いがはっきりと出てきますので慎重な調整が必要になります。
最終的に乗り手を替えながらテストランを繰り返し、微妙に調整しながらその車輌に一番最適な設定を導き出していきます。DSC05758_R全ての作業が終了後、各部に異音や不具合が出ていないかテストランをして確認致します。
足廻りをリフレッシュ致しましたので走行中の乗り心地や安定性が向上し、更にコトコトとなっていた異音も解消されました。

今回は足廻りの作業に関する記事となりました。
走行距離が多かったり負担の掛かる走行をした場合は必ず足廻りのパーツに影響を及ぼします。
徐々にパーツは劣化するものですので異音や走行時に違和感を感じた場合は勿論ですが、
走行距離等を考慮して事前に点検する事で故障等の不安も解消されると思います。
当社ではM3ALPINA専門店ならではの経験と知識を詰め込んだセッティングを施しますので
今回の記事の様な症状を感じたり、走行等で気になった方はお気軽に御相談下さいませ。

2016年01月27日