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MAINTENANCE REPORT

【E91 320i Touring】24ヶ月法定点検&車検整備【68,000km】

DSC05761_R今回は初めて御来店頂きましたオーナーのE91 320i Touringが24ヶ月法定点検&車検整備の為入庫致しました。
走行距離は68,000kmになります。
今回の車検整備内容は各部を点検した結果、エンジンオイル・パワステフルード・ブレーキフルード・
エアフィルター・エアコンマイクロフィルター・スパークプラグ・バッテリーの交換時期と判断したので
オーナーに内容をお伝えし作業開始です。DSC05762_R先ずはエンジンオイルの交換です。
フラッシング剤を入れた後にアイドリングをしてエンジン内部に溜まったスラッジや付着したカーボン等の汚れを落としていきます。
DSC05765_Rフラッシング剤で落とされた汚れと共にエンジンオイルを排出させます。
スラッジやカーボンの汚れが落とされてエンジンオイルは真っ黒な状態で排出されます。
排出の際は汚れたオイルを出来るだけ残さない様にする為、
排出には時間を掛け、最後の一滴になるまでしっかりとエンジンオイルを排出させます。
見た目に綺麗な状態でも使用されたエンジンオイルは劣化していきます。
交換時期を見極め、どんなに距離を乗らなくても半年に一度のオイル交換をお勧めしております。
定期的なオイル交換はエンジン内部の汚れや摩耗を防ぎエンジン内部の状態を綺麗に保つ事で
常に快適に走行出来るばかりか、燃費の向上、エンジンの故障等による不安も解消されます。
DSC05767_Rフラッシングを行いましたので、同時にオイルフィルターの交換も致します。
オイルフィルターはエンジン内部から出たスラッジ等の汚れを濾過する事でエンジンオイルを綺麗にしているのですが、
フラッシングをした事で落とされた多くの汚れがびっしりとフィルターに付いていました。
こちらも定期的に交換が必要なパーツですし比較的コストも掛かりませんので毎回の交換をお勧め致します。DSC05763_Rパワステオイルを交換致します。
エンジンオイルやデフオイル等のオイルと同様にパワステオイルも使用していれば劣化していき
徐々に効果が薄れていきますので定期的な交換は必要になります。DSC05777_R専用機材を使用してポンプやギアボックスまでフラッシング剤を循環させて
ハンドル操作で出されたスラッジや古いオイルを同時に排出させます。
しっかりと定期的にポンプやオイルラインを綺麗にする事で各部の不具合を防ぎ常に良いコンディションを維持出来ますので
故障等によるメンテナンスコストの軽減にも繋がります。DSC05779_R新しいパワステオイルを規定量入れて交換は終了になります。
新しいパワステオイルは薄い赤透明な色をしているのですが汚れや劣化で黒く変色してきます。
パワステオイルはエンジンオイル程に交換に気を使わない方が多いのですが、
御自身の車も一度パワステオイルを確認してみてはいかがでしょうか?
パワステオイルを交換するとハンドリングのレスポンスの向上が体感出来ると思いますよ。DSC05769_Rブレーキフルードを交換致します。
ブレーキは油圧で操作をしており、ブレーキ操作ではブレーキフルードには相当な負担がかかっています。
エンジンオイルやパワステオイルと同様にブレーキフルードも徐々に劣化していきます。
長期に交換をしていなかった場合、効果が低下していずれはブレーキが利かない状態になり
重大な事故を引き起こす可能性が出て来ますので定期的な交換は必要になります。DSC05771_Rブレーキフルードは二年に一度の交換をお勧め致しております。
ブレーキに不安のある車では気持ちよくアクセルを踏み込めませんので快適な走行は出来ません。
ハイパフォーマンスなエンジンを搭載している車はエンジンばかりに気を使いがちですが、
楽しく走行する為にはスピードを制御し止まる為のブレーキにも注意が必要ですね。DSC05782_Rスパークプラグを取り外して電極の焼け具合を確認致します。DSC05783_Rスパークプラグに摩耗がみられましたので新しいスパークプラグへ交換致します。
スパークプラグの消耗は異常燃焼や燃費の悪化を引き起こし、エンジン出力低下やパーツ破損を招く恐れがあります。
また、不完全燃焼状態でのエンジン使用は、排気系センサー、触媒等の損傷にもつながりますので定期的な点検が必要です。DSC05785_Rエアーフィルターも汚れて黒くなっていましたので交換致します。DSC05787_R新しいエアクリーナーと取り外したパーツです。
比べて見るとかなり汚れている事がお判り頂けると思います。
エンジンは沢山の空気を取り入れてガソリンを燃焼させているのですが、汚れの目詰まりで十分な空気を取り入れる事が出来ないと
エンジンは不完全燃焼を起こしてしまい十分な性能を発揮出来なくなってしまいますので定期的な交換が必要です。DSC05780_Rエアコンのマイクロフィルターも確認致しましたら、こちらも同様に汚れておりましたので新しいパーツへ交換致しました。DSC05781_R見比べると一目瞭然ですね。
マイクロフィルターはエアコンへ入る空気を浄化しているのですが取り外したパーツの汚れた状態をみると
このフィルターを通した空気がエアコンから室内へと考えると…あまり想像したくない話ですね。
しかし、この汚れはマイクロフィルターがしっかりと性能を発揮してる証拠ですので定期的に交換をしていれば問題ありません。DSC05789_R全ての作業が終了後、車検に備え下廻りをスチーム洗浄をして汚れやオイル等を綺麗に洗浄致します。DSC05791_R各データをリセットして完了です。DSC05792_RDSC05805_Rバッテリーが弱っていた為に新しいバッテリーへ交換致しました。DSC05806_Rバッテリーも車には重要なパーツになります。ガソリン同様にこれが無いと車は走る事が出来ません。
車のパーツにはバッテリーの需要が多く、電圧が落ちてくると様々な不具合が発生致します。
バッテリーには寿命がありますので使用年数だけでなく走行しなくてもバッテリー上がりを引き起こしますので注意が必要です。
DSC05808_R全ての点検作業が終了後、不具合や走行に違和感が出ていないかテストランを繰り返して確認をして全ての作業が終了になります。
その後、陸運支局へ持ち込み検査を受け無事に車検を取得し、新しい車検証、
定期点検記録簿等書類をオーナーへお渡しして完了となります。

今回の作業では特に大きな問題も無く、オイルの交換と消耗品の交換等で作業は終了となりましたが、
点検で重大な問題が見つかる場合もあります。
車は不具合を感じていなくても定期的に交換しなければならないパーツは多く、故障をしていなくても
定期的な点検は必要です。
今回の記事で何か気になる事等ございましたら、当社までお気軽に御相談下さいませ。

2015年12月21日