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MAINTENANCE REPORT

【E46 M3】スターターモーター交換修理【60,000Km】

dsc09998_r今回はキーを回してもエンジンが始動出来ないとの事でE46 M3が入庫しました。
SMGモデルなので、最初はそのあたりに原因が・・・?と疑いましたが、特にエラーコードも出ておらず問題無さそうです。
ニュートラル状態でキーを回しても、全くクランキングをしない状態。
セルモーターのマグネットスイッチに12Vの入力もありますが、スイッチが反応していない事から
スターター本体のトラブルと考えられましたので、早速セルモーターを取り外していきましょう。
dsc00002_rサージタンクを取り外して、スターターにアクセス。
サージタンクにつながるエアホースなども同時に交換しておいた方が良いですね。
dsc00003_rエンジン搭載状態での取り外しは他の補機類もあり、工具の使い方でスピードが変わってきますね。
dsc00004_rスターターモーターが外れました。
スターターモーターが付いていた箇所の奥に見えるのはフライホイールです。
dsc00006_r新旧のスターターモーター。
取り外したモーターのバッテリー端子とスイッチ端子に12Vを入力してもマグネットスイッチが動かず、ピニオンも飛び出しません。
スターターモーターAssyで交換です。
dsc00008_r新しいスターターモーターを取り付けし、サージタンクを元に戻していきます。dsc00010_r新旧のエアホース。
サージタンク下のエアホース類を同時に交換。
エンジンの高温に常に晒される為、徐々にゴム製のホースは劣化して固くなり亀裂等が発生してしまいます。
今回はスターターモーターの修理でしたが、同時に交換すべき箇所はオーナーにお伝えし、交換していきます。
dsc08663元通りに組み直して、いざキーを回すと・・・無事エンジン始動です。
今回はスターターモーター本体の故障でしたが、エンジン始動不可という症状はスターターの故障だとは限りません。
バッテリーの劣化で十分な電圧が得られなくてスターターが回らなかったり、
エンジン本体に問題が出ている事も考えられるので、しっかりとした検査が必要になってきます。

2016年12月09日