【ALPINA B3S】パワステオイル漏れ修理【40,000Km】
ゴールデンウィーク中は暖かい毎日でしたが、明けて一転、雨で寒い日が続いていますね。
今の時点で横浜の雨は上がりましたが寒いです・・・
週末にかけて晴れが続くようなので、また暖かい毎日に早く戻って欲しいものです。
本日のメンテナンスレポートは、愛知からのご来店のALPINA B3Sのパワステオイル漏れ修理をお届け致します。
走行距離は40,000km。
パワステのオイル漏れは定番と言っても良いトラブルになりますが、タンクにつながる低圧側と
ギアボックスにつながる高圧側、合計4本あるホースのどこから漏れているのかを
まずはリフトアップして確認していきましょう。
リフトアップしてアンダーカバーを外すとステアリングラックブーツに漏れたオイルの付着が確認出来ます。
今回漏れているホースはどうやら低圧側のインテーク・リターンホースのようですが
リターンホースはALPINA専用部品になります。
アンダーカバーは下廻りの保護や高速走行時の空気抵抗の低減に効果を発揮するのですが、
オイル漏れが発生していたとしてもアンダーカバーが受け止めてしまい気付かない事も多いのですが
今回は、オーナーが素早く異変に気付き入庫いただいたので
漏れた形跡も小さく早急に対応出来たのは良かったです。
パワステオイルで汚れたアンダーカバーをスチーム洗浄で綺麗にしておきます。
新旧のパワステインテークホースとリターンホース。
ホースバンドも新品へ交換。
パワステホースを交換後、ギアボックス・パワステポンプで発生したスラッジをフラッシングし
パワステオイルラインの清浄化を徹底的に行います。
単にパーツのみを交換するのではなく、パワステラインを綺麗に保つ事で新しいオイルの再汚染を防ぎ
パーツの劣化を抑える事に繋がるので総合的に作業を行う事は非常に大切で重要な事になります。
フラッシングを終えたら規定量のパワステオイルを注入してエア抜きを行って交換が完了。
オーナーよりオートライトの感度調整のリクエストがあったのでテスターにてコーディング作業。
コーディング作業は現行モデルまでのデータは全て揃っていますので
ほとんどのモデルに対応可能ですが、設定項目によっては長時間お時間をいただく事もありますので
時間の余裕を見て作業依頼をお願い出来ればと思います。
全ての作業を終えたら最終チェックとしてテストランを行い修理箇所やその他に異常や違和感が無いか確認します。
ハンドル操作に違和感も無くスムーズなコーナーリングで快適な走行を楽しむ事が出来ました。
今回はパワステオイル漏れの修理を行いました。
ステアリングの据え切りを多用する等で負担が掛かってしまい漏れに繋がるケースや
パワステオイルの交換を怠って汚れたままで使用する事でパーツの劣化を早めてしまうケース等があるので、
ステアリングの操作やオイル交換時期や交換方法等にも注意して下さい。
2018年05月09日