【E10 2002 Turbo】ボディレストア完了【ポラリスシルバー】
先日、2002 Turboがボディレストアから戻ってきました。
こちらの2002は入庫後すぐに売約となり、すぐにボディレストア作業に入ってしまった為
お見せする事が出来ませんでしたが、これから足廻りや機関をレストアしていきますので
ご興味ある方は、お気軽に見学にいらして下さい。
新オーナーが求めていたイメージは新車のようなレストアではなく
ガレージで30年間大事に保管されつつ、ある程度の使用感も出ていて
一見してレストアしたと分からない仕上がり。
非常に難しいお題目ではありましたが、うまく再現出来たのではないでしょうか。
自然な雰囲気といっても、単に塗るだけでは無く
錆の出ていた箇所もありましたから、そういった箇所はしっかりと処理をし、作業を進めました。
2002ターボは発売当初の1970年代前半、
西ドイツではポルシェキラーと呼ばれていたスーパースポーツカーでした。
1969年のヨーロッパツーリングカーチャンピオンシップでBMW 2002TIKという名前で
お披露目され、その4年後に欧州市販車では初めてのターボチャージャー搭載の
2002 Turboが発売されましたが、オイルショックの影響で
僅か1,672台、たったの一年半で生産中止となってしまった希少な車でもあります。
そのうち117台が正規輸入されております。
40年近く経過した現在、どれだけの台数が日本に残っているのでしょうか。
一年半という短い期間での生産でしたが、その間にマイナーチェンジが行われ
前半モデルは、前方の車がルームミラーで確認できるように
フロント・スポイラーに張られたストライプのturbo 2002が逆文字になっており
マフラーが右出しになっています
後半モデルはドイツ政府がストライプ逆文字に対して異様であると
クレームをつけ文字無しになり、リヤエンドパネルの錆対策の為にセンター出しのマフラーに変更されました。
最高速度は211Km/h。
エンジンはボア×ストローク:89.0×80.0mm、
1,990ccの水冷直列4気筒SOHCエンジンのエンジンは、
圧縮比を6.9:1と低められ、クーゲルフィッシャー製の機械式インジェクションと
ドイツKKK社製のBLDターボチャージャーを装着することで、
170馬力/5,800rpm、24.5kg-m/4,000rpmを発生させ、Tiiに比べおよそ30%もの
出力アップを果たしたモデルでもあります。
冒頭で述べたように、これから足廻りのフルブッシュ交換や
オーバーホールしたエンジンの搭載等の作業が始まります。
そうそう見る事の出来ない作業になりますので、ご興味ある方はお気軽に遊びにいらして下さい。
ストック車でもある2002tiiも現在ボディレストアが着々と進行しております。
自分の理想の2002を乗りたいという方は是非当社にお任せ下さい。
2013年10月26日