【BMW】ルーフライニング張替修理 リアブレーキパッド ローター交換【M3】
E36M3のルーフライニング交換。
E36モデルでは良く見る天井の垂れですね。
このアンスラサイト色は生産中止になっていますので張替えで対応します。
ルーフライニングベースを慎重に外し、車外に出します。
強引に引っ張り出そうとすると、ベースの端の部分を折り曲げてしまい
仕上がりが汚くなってしまうので注意が必要になります。
このようにスポンジと一体となったウレタンフォーム素材が使われていますが、
経年により布とスポンジが分離してしまい布の部分が垂れてきてしまいます。
ベースに残った古いスポンジが残っていると張替えができないので
綺麗に落とします。
接着剤と混じり合って粘着が酷いですが、一切残らないようにします。
スポンジカスと古い接着剤を取り除き、ベースを手で触って粘着感がなくなれば
準備完了になります。
アンスラサイト色の新たなウレタンフォーム素材を貼り付けます。
タップリと接着剤を吹き付けるのがポイントとなります。
接着剤が付いてない箇所が少しでもあると、そこから剥がれが生じます。
直したばかりなのに一夏持たなかったというような場合は、適切な接着剤の量と張り付け前の
乾燥時間が守られていなかったと言う事でしょう。
接着剤を塗布後、すぐに張り付けしようとするとスポンジが接着剤を吸ってしまい、
布部分に染み出しますので注意が必要。
以上の事を守り、しっかりとベースの型に合わせていけば、このように綺麗に張替えが出来ます。
E30M3のブレーキパッド交換。
ブレーキパッド残量警告灯が点灯して、入庫しました。
フロントかリアかは実際に点検してみないと分かりませんが
注意深い方なら、ブレーキペダルを踏んだ感覚で前後どちらが消耗しているか分かる事もあります。
今回はリアパッドがほとんど残っていない状態。
パッドセンサーがローターに接触する事によりメーター上に警告灯として表示される仕組みになっています。
パッドの交換が必要な場合、必ずローターも点検します。
ローターはモデル毎に違いますが、新品から厚み何mmまで使用可能と基準値が定められていますので
マイクロメーター等でパッドが当たる箇所の外周、中心、内周の厚みを計測します。
もちろん基準値以下の場合は交換ですが、基準以上残っていても交換が必要になる場合もあります。
このように目視で分かるほど、ローターの削れ方が不規則な場合は
必ずローターも同時に交換しましょう。
このままで新しいパッドのみを交換すると、ブレーキ鳴きやパッドの偏磨耗、
正常なブレーキングを得られない事があります。
またキャリパーのピストンを押す力がしっかりと伝わっていない場合も、パッド、ローターの偏磨耗に
繋がりますので、ピストン部分に錆が出ていないか、ピストンブーツに損傷が無いか等のキャリパーの動作点検も
必要になる場合もあります。
リアはローター内にサイドブレーキシューがありますので、シューの残量確認と調整をします。
ダスト汚れを綺麗にするのも忘れずに。
新品のローターを用意し、組み上げていきます。
新しいパッドはそのまま付けてしまうと、音鳴りする事が多いので面取りをします。
また面取りをすることによって、ブレーキの効き方も格段に良くなります。
交換後は、ローターの焼付けの為にテストラン。
焼付けはパッドとローターの当たり面の密着度を高めると共に、ローターの歪みを防止します。
パッドとローターを同時に交換した直後は、パッドとローターのすり合わせが
ピッタリと合っていないので、しばらくは強引なブレーキングは避けた方が良いでしょう。
2013年03月08日