【外装】2002【レストア】File.1
先日お伝えした2002tiiですが作業は順調に進んでいます。
エンジンも降ろし外装は外せるものは全て外しがらんどうの状態。
元色はgolfyellowですが前オーナーによって塗り替えされていますね。
E30の14インチを装着しているので車高が高くなって幌馬車のようになっていますね・・・
下廻りも必要最低限のパーツを残していますがすぐに外せる状態に。
さて、ここからが本番ですが問題となるのは旧車で問題となる錆ですね。
まずは錆の除去からはじめますが錆がどこまで進行しているか確認しつつ進めなくてはいけません。
まずは室内ですがカーペットの下にはゴム状のアンダーコートが貼り付けられているので
まずこれを剥離します。経年劣化で硬化している箇所、粘着力が倍増している箇所等ありますので
ハンマー、タガネ、シンナー、トーチ等フルに使用し進めます。
このような感じで。地道な作業ですがこのアンダーコートを剥離しないと間違いなく錆を見落とします。
アンダーコートを残してフルレストアとは言えませんので根気のいる作業ですが、
こういった作業が仕上がりの良し悪しに顕著に現れるので手を抜けません。
左はアンダーコート剥離済み。右側が残っている状態。
グレイの箇所がアンダーコートが貼られていた箇所。
定番ともいえる旧車の足元の腐りは想定の範囲内。
新たに鉄板を切り出しフロアパネルを製作します。
ダッシュは良い状態ですね。
ドアパネル内側に錆が出ていますがサンドブラストで除去出来るレベル。
エンジンルーム内も問題無し。
助手席側もパネル製作で対応。
トランク内も問題無し。
リアガラスのはめこみ部分も錆は全く出ていないので良いですね。
ここが腐っているとちょっと手間がかかります。
フロント側も錆無し。
ウィンカー上部の鉄板はボロボロですがこういった箇所も新規パネル溶接で綺麗に直ります。 
フロアとサイドシルに大きな錆が出ていますがそれ以外は良いコンディションだと思います。
ここからペイントと錆の剥離作業がスタートです。
単にパパッと錆だけ目立たないようにして下地も作らずにペイントするような
年代の車ではないので時間はかかりますが下地をしっかり作る為、総剥離しペイントにかかります。
室内のアンダーコートの総量は約20kgほどでしょうか。
このまま軽量化と行きたいところですが、今回のレストアの趣旨と外れてしまうので
新たにアンダーコートを貼り付けする予定。
カンパニョーロ13インチ5.5Jのマグホイールはリペアをする予定ですが
素材がマグネシウムの為、アルミよりもはるかに手間がかかります。
あまり綺麗にしすぎても風合いが損なわれますしそこは手がける人間のセンスにかかっています。
次回の外装編は総剥離。
2012年08月22日