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RESTORE REPORT

75y 2002 4MT RestorationFile No.3

DSC08475_R今回は前回の記事で降ろしたエンジンを分解し、どのようにオーバーホールを進めるか決めていきましょう。
まずは外観をチェック。DSC08476_Rクーラーが取り付けされていましたのでクランクプーリーは流用出来そうです。
DSC08477_Rカムカバーは黒の結晶塗装を予定していますが、塗装前にブラスト処理し、汚れや白錆などを剥離していきます。
DSC08478_Rエキマニはこのまま使用予定なので、錆を除去後に防錆耐熱塗装をしていきます。DSC08479_RオルタネーターはOHをし、85A程度まで容量アップする予定。DSC08480_Rキャブレターは2バレルシングルWeberに変更予定。DSC08481_R今回はポイント式ではなくフルトラ化とする予定。
DSC08484_R補機部品を全て取り外しエンジン本体の状態を確認。DSC08485_R全体的に油汚れが有りますが経年を考慮しても状態は全体的に良さそうな感じ。
わりとキビキビ走ってくれるマルニだったので、大きな問題はなさそうです。
DSC08486_Rオイルパンを外してエンジン下部を確認。
タイミングチェーン・オイルポンプチェーンも問題は無さそうでしたが
新品に交換していきます。DSC08487_Rオイルポンプは分解したところ、ローターの摩耗も少なかった為、このまま使用予定。
DSC08490_Rシリンダーヘッド、カムを外していきます。
DSC08491_RDSC08492_Rロッカーアームにカム山がのらないように、クランクを回しながらロッカーシャフトを抜いていきます。
DSC08493_Rロッカーアーム・ロッカーシャフト・カムシャフトが抜けました。
バルブを取り外していきます。
DSC08494_R今回バルブは交換予定です。あわせてバルブガイドの打ち替えも行いますので
バルブスプリングとアッパー・ロアリテーナーは再使用の予定です。
DSC08497_Rシリンダーヘッドの燃焼室側はこんな感じ。
カーボンの堆積も経年相応といったところでしょう。DSC08498_R燃焼室内のカーボンスラッジは綺麗に洗浄し、シリンダーヘッドは最小限で面研を行う予定。DSC08501_Rバルブコンプレッサーを使用して各バルブを外していきます。

ある程度、分解しながらの予想としては
今回の交換パーツ・及び加工・変更箇所はざっくりと
キャブレター変更
ピストンMahle89.22mm(+0.25mm)
In/Exバルブ交換
バルブガイド交換
タイミング・オイルポンプチェーン交換
テンションレール・スライドレール交換
メタル類交換
各ボルトナット・プラグ類交換etc…
内燃機関加工
シリンダーヘッド面研
シリンダーブロック面研
シートカット
バルブ摺り合わせetc…

各パーツブラスト研磨・パウダーコート予定。

進行次第お伝えしていきます。

車の心臓部とも言えるエンジンは単に汚れを落として綺麗にするだけでは本来の性能を取り戻す事は出来ません。
エンジンのOHで一番重要な事はそのエンジンに最適な調整を施し、潜在しているパフォーマンスを引き出す事だと思います。
一つのパーツが変わるだけでその他の部分へ影響を及ぼしますし、古い車輌程その影響は絶大な物になるので
パーツの交換の際には注意を払い調整も行なっていきます。
過去のレストアの記事はコチラから御覧頂けます。

2016年11月14日