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2014年08月04日

【ストック車輌紹介】87y E30 M3 ダイヤモンドブラック 42,000Km ディーラー車 無事故【レストアFile.No9】

こんにちは。オートファイン@横浜です。

本日はレストアFileNo.9

87y M3の内装編です。

作業はこまかな調整等が残っていますが

お盆明けくらいにはショウルームに並べたいと思っています。

9回目を迎えたE30 M3のレストアレポートになります。

前回は下廻りをご紹介しましたが、今回は内装を中心にご紹介していきます。
 

左からガソリン、スピード、エンジン回転数(油温)、水温と4つのアナログメーターが配置された

シンプルなメーターパネル。走行は現在45,661Km。

完成してから、テストドライブを繰り返し行っているので3,000km程度増えちゃいましたね。

今回内装を仕上げていくのにあたってのコンセプトは

『自然な風合い』

わざとらしさを感じさせてしまう新しさはNG。

そのコンセプトを実現させるには、最初の段階の素材選びから随分と苦労させられたものです。

苦労した甲斐もあって、シートの生地は当時使用されていたものと同等のものを入手。

貼り替え作業も長年クラシックカーの内装に携わっている職人さんに依頼し

当時の仕上がりと同様に綺麗に貼り替えを行う事が出来ました。

もちろん生地だけではなく、シートスポンジも新しく入れ直し座り心地も申し分の無い

シートに仕上がりました。

縫製のパターンもオリジナルを忠実に再現しておりますので

言われなければニューオールドストックのシートと見間違う程でしょう。

シートのリフター、リクライニング、前後のスライド調整も当然スムーズに行えます。

 

助手席側から。

艶の少ない生地という事もあり、いかにも貼り替えましたというような

アンマッチな雰囲気を醸し出してしまうのが一番怖かったわけですが

うまくこちらのイメージを汲み取り仕上げてくれた職人さんに感謝感謝です。

 

 

 

純正のカセットコンソール。

使用する事はありませんが、こんなちょっとしたところにも古き良きという言葉が当てはまりますね。

ラジカセをテレビの前に置いて必死にオープニング曲を録音しようとしていた幼少時代を思い出します。

シートベルトキャッチは新品に交換。

ダッシュボードは割れや日焼けのないミントコンディションをチョイス。

各ピラーのレザーも貼り替えしています。

 

エアコンも十分効きます。

 

ゲトラグ社製クロスミッション搭載。

禁煙車。

フロアマットではなくカーペットはレストアFileNo.1でご紹介した通り

洗浄と乾燥を繰り返し行い長年の汚れを取り除きました。

何も考えずに水洗いしてしまうと毛足が硬くなり、抜けやすくなりますが

その点は抜かりはありません。ふわっとした仕上がりでグッドコンディションです。

 

内張りパネルの仕上がりも良く出来ていると思いませんか?

 

 

助手席側。

グローブボックス。

助手席のシートバックを倒し、後席に乗り込みます。

こういったレバーにもちょっとした手が加えられています。

 

リヤトレイも綺麗に貼り替えしております。

当時の質感を損なわずに綺麗に仕上がっているのが分かります。

 

 

 

 

リアシートから運転席側。

 

ウィンカー、ワイパーレバーはそのまま使用。

 

 

 

 

ステアリングは385Φのオリジナルステアリング。

当時からのオリジナル部分と手を加えた部分を違和感無く融合させ

綺麗だけれども当時の空気感を損なわないというコンセプトを何度も

頭の中でイメージしながら作りこんでいった内装になります。

写真を一枚一枚見ていくと『あっ』と気付かれる方もいらっしゃるでしょう。

そんな驚いた顔が見たくて試行錯誤したM3になります。

次回はとうとう最終回。

『外装&エンジンルーム編』になります。

投稿者:autofine at 19:06 | ストック車輌紹介

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