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MAINTENANCE REPORT

第71回 E30 325 Touring Restoring Vol.2

325ツーリングレストアレポートの続報になります。
前回はエンジンを下ろし、トータルメニューを決めましたので早速エンジン部から作業スタートです。
腰下は触らずにヘッドオーバーホールと補機類の交換とリフレッシュがメインとなります。
まずは補機類のリフレッシュからスタートです。
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まずはオルタネーターのリフレッシュ。
オルタネーターの寿命は一般的に80,000km~140,000kmと言われています。
正常に機能はしていましたが、これからの100,000kmを考え交換が必要なパーツは交換をします。
上の写真はオルタネーターのローターです一番上に付いているベアリングは交換。
スリップリングはブラシがあたる部分で酸化皮膜と消耗による段差が付いていましたので
2000番程度のペーパーを当て、段差を無くし綺麗な銅色に戻してあげます。
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右の写真はレギュレーターになります。ブラシは一度交換されている為消耗も少なく、問題無く使用できる事を確認。OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA
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ケース類はサンドブラストし、綺麗にしてあげます。OLYMPUS DIGITAL CAMERAオルタネーターのパーツ全てを清掃し、組み付けに入ります。
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各部のアップ。綺麗ですね。導通と絶縁の測定も実施し問題が無いことを確認。
もちろんエンジンに組み付け後、動作確認し正常に電圧を発生させているかどうか検査します。OLYMPUS DIGITAL CAMERA次はスターターのリフレッシュ。こちらもまだ問題無く機能していますが
せっかくですから分解してみましょう。
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アマチュアを清掃、マグネットスイッチの動作確認、ブラシの消耗具合も確認。
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低速ギア部のチェック。ギア欠けや異常磨耗が見られる場合は要交換です。
サンドブラスト、塗装を施し、組み上げです。
組み上げ後、直結しピニオンギアがしっかり作動するかチェックし問題が無いことを確認します。
外側のプラスチックギアは交換が必要な場合が多いですね。
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エンジンマウントステーもサンドブラストで綺麗に。
機能とは関係有りませんがせっかくですから一手間かけます。
ちなみにサンドブラストで使用する砂も種類があって粗目、細目とあり順番にかけていくと
綺麗なアルミ地が出てきます。
こうやって一点一点の補機類を分解点検し、交換すべきパーツは交換。
問題の無いパーツは清掃のみを施し、作業を進めていきます。OLYMPUS DIGITAL CAMERA OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA
ヘッドオーバーホール。
いつもと同じように各パーツの洗浄が主な作業内容になります。
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まめにメンテナンスが施されていた車輌になりますのでカーボンスラッジの
付着もそこまで多くなく、スラッジ除去にそこまで手はかから無さそうです。
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ステムシールはもちろん交換。
後々、オイル下がりが起こってしまっては目も当てられません。
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バルブはエギゾースト側の1本だけバルブの頭の部分の消耗が激しくバルブクリアランスが出なかった為交換。
他は全て研磨し組み付けまで保管。
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洗浄、容積合わせ、バルブ摺り合わせが終わり、組み上げていきます。OLYMPUS DIGITAL CAMERA OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA
シリンダーブロックもブラックに塗装して化粧直し。
シリンダーヘッド内はとても綺麗。
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新しいヘッドガスケット。ヘッドボルトももちろん新品。
ウォーターポンプ、タイミングベルトは70,000km時に交換していましたが
こういった箇所を再利用すると今までの全ての作業が無駄になる可能性が高いので交換。
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着々と組み上がっていきます。
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サージタンクもサンドブラスト後組み付け。
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エンジンルーム内のウォーターホースは全て新品に。デスビキャップ、ローター、プラグコードは新品に。OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA
新旧エンジンマウント。高さの違い分かりますか?
325T2.62325T2.63
325T2.65325T2.67
325T2.67
325T2.68
325T2.69325T2.72
325T2.73325T2.74
325T2.64こうして組み上がったエンジン。非常に簡単に説明をしていますがかなり時間はかかっております。
前オーナーのコマメなメンテナンスも手伝ってか良く回るエンジンに仕上がっている感触があります。
次回は足廻りのリフレッシュ。その他をレポートしたいと思います。
ATですが今回は手を入れる予定は無かったのですがちょっと新しい事をしてみたいと思います。
こういった大掛かりな作業時だけではなくATF交換時に出来る作業で、その効果はかなり期待出来ます。
そおの内容は次回にご紹介できるかと思います。
前回に触れた車輌販売価格ですが、お問い合わせも多かったのでこちらでご報告致します。
車検は21年1月迄。
前回と重複しますが今回の作業は下記の通り。
★エンジン部★
ヘッドオーバーホール(腰下は全く問題が無いので今回は触りません。)
タイミングベルト、ウォーターポンプ交換
エンジンルーム内全てのウォーターホース交換
各ベルト類交換
フューエルレギュレーター交換
デスビキャップ、ローター、プラグコード交換(インジェクター、イグニッションコイルの機能は正常値なので交換無し)
★オイル漏れ各所修理★
★駆動系、足廻り部★
エンジン、ミッション、ユニバーサルジョイント交換。
フルブッシュ交換(リアメンバー、デフマウント含)
ショックアブソーバー交換
★ブレーキ部★
4輪ブレーキホース交換
4輪キャリパーオーバーホール
★フューエルタンク部★
フューエルタンク廻りフューエルホース交換
★外装部★
エクボ傷等若干目立つ箇所板金もしくはデントリペア
外装ポリマーコーティング
★内装部★
内装クリーニング
ルーフライニング交換
★その他追加作業少々。★
諸費用等含め¥2,200,000になります。
正直、内容と見比べてみると金額的には安いと思います。
今回こういった形で車輌を販売するのは初の試みになります。
E30 M3はもちろんのこと、最近ではE36 M3ですら良質な車輌が少なくなってきました。
一般の修理、メンテナンス入庫も多く、常時こういった作業が出来るわけではないのですが
1年の間に何台かはレストアもしくはそれに近い作業を施し、販売していく車輌もこれから多くしていこうと思います。
もちろん車輌のリクエストも承りますし、現在乗っていて今回のような作業をご希望のオーナーは
お気軽にお問い合わせいただければ見積もりも致します。(但し、現車確認の上。)
ご興味ある方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

2007年08月28日