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MAINTENANCE REPORT

第39回 オイル漏れとブッシュの消耗

ISRED.1
当社管理車輌の318isクーペのお客様がエンジンオイル交換でご来店されました。
仕事がお忙しい方なので点検を兼ね、冷却水交換等の作業があった為、お預かり致しました。
下廻りを点検した所、ミッションシフトシール部よりオイル漏れが有り、更に漏れたオイルが
ミッションマウント、ユニバーサルジョイントに垂れてしまい共に消耗を助長してしまっている状態でした。
予定外の作業でしたがお客様にご報告し、修理を依頼されました。
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常時漏れたオイルがミッションマウントに垂れていたようです。シフトシール部はオイルまみれでした。
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特に片側のミッションマウントの亀裂が酷かったです。上部がオイルに漬かっている状態で
亀裂の速度を速めたようです。右の写真がシフトシール。
たかがゴムのパッキンですがそれに伴う二次被害は軽症ではなかったと思います。
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ユニバーサルジョイントも写真の通り、溶けてしまった様に損傷しています。
これに気付かず普通に乗っていたらどうなるでしょう?
あまり考えたくない物です。
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新しくユニバーサルジョイントをセットし元通り組み上げて作業は終了です。
せっかくなのでミッションオイルも交換致しました。今回はFUCHS社のATF4000を注入致しました。
このオイルは一般道を走るには非常に優れたオイルで、
冬季など1速が入り辛いなどの症状が少なくストリートユースではおすすめなオイルです。
今回の修理は私達も予想外の箇所がありましたが早期ではないですが大きな被害が出る前に対処でき安心致しました。
たかがオイル漏れ。されどオイル漏れ。
そんな言葉がぴったりと合う症例でした。

2007年07月27日