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MAINTENANCE REPORT

第16回  E30 320i

E30.1
E30 320iが入庫致しました。
お客様と相談し、 今回は以前より気にしていたATF、ブレーキオイル、デフオイルの交換を行います。
E30.2
E30.3
退社前に工場長がATドレンボルトを外し一晩かけオイルを抜いておいたようです。
朝にはほとんどオイルが抜けていました。
オイルエレメント、ガスケット等を新品に交換し
FUCHS ATF4000を注入し作業は終了です。
この車輌は当社にて販売した車輌で納車後約1年半経過していますが
下の真中の写真が交換前のエレメントとオイルパンですが表面が鉄粉で真っ黒になっているのが見えますね。
交換後はシフトチェンジもスムーズになりカチッとしたシフトフィーリングを感じることができ
申し分の無い走りに変化したのが良く分かります。
E30.4
E30.5E30.6
E30.8
E30.7
同時にエアコンの風量調節の調子が悪いとの事でしたので
検査した所、ファンレジスターの不良が見られましたので
ついでに交換致しました。
風量切替もスムーズに出来る様になり無事解決です。
E30.9

テストランをし、各部の作動確認をしATFの油面調整後、オーナー様の元に帰って行きました。
最近では街中を見渡してもE30型のBMWは少なくなってきましたが
当社にお越しのお客様は昔と変わりなく日常の足として使われているようです。
Mやアルピナに比べればもちろん速くは無いですし、
現代の車に比べれば装備も劣っているかもしれませんが
メンテの行き届いたこの年代の車に共通して言えることは、走らされているのではなく
自分の手足でしっかりと走らせていると実感ができる現代の車では中々感じることの出来ない
『味』を体感出来る車だなぁとテストランをする度にしみじみ実感致します。

2007年07月04日