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RESTORE REPORT

82y ALPINA E21 C1 2.3 Restoration FinalFile

DSC06060_R今回は長い期間レストアしていたE21 C1 2.3が完成しましたので御紹介致します。
エンジン・外装・内装・下廻りその全てをレストア致しました。
M3・ALPINA専門店がレストアした車輛のクオリティはどの程度なのか。
是非、写真をご覧になってご判断下さい。
レストア前の状態とほぼ同じアングルで撮影致しましたので、写真を見比べながら御覧頂くと
違いがお判り頂けると思いますので御参照下さいませ。

車輌データ
【82y BMW ALPINA C1 2.3 5MT】
Based on・・・・ BMW 323i(E21)2-Door
Cylinder・・・・ 6
Capacity cm³ ・・2316
Max output hp・・170
Max torque Nm・・210DSC06065_R DSC06066_Rバンパーはリクロームにて再生。ライト部分・ウインカー部分は全て新品へ交換。
元々付いていたフォグランプは機能的な部分をライト側で補う為、
取り外した事でスッキリとしたスタイリングになりました。
Hiビームはhellaイエローレンズにてフィニッシュ。DSC06067_RDSC06068_RC1 2.3エンブレムも再生。
表面を薄く削り出し、ブラックを塗装、その後C1部分にレッドを重ねる事によって
綺麗に再生出来たのではないでしょうか。
DSC06069_R
DSC06070_R DSC06071_R DSC06072_Rかなり傷んでいたデコライン。
ステッカーなので経年による劣化は致し方ない事ですが、トレードマークがあの状態では
せっかくのALPINAが泣くというものです。ALPINAのトレンドカラーであるブルーとグリーンのベタラインを
貼り直し、見事に復活ですね。DSC06064_R【外装全般】
★外装腐食部分全て板金にて製作の後、旧塗膜剥離、ポラリスシルバーメタリック(060)にて全塗装
(サーフェイサー・・・R-M社 プロフィラーグレイ 塗料・・・R-M社 DIAMNTクリアコート・・・DIAMONTクリアCP)
★15インチALPINAアルミホイールリペア・センターキャップ及びエンブレム交換
★タイヤ(KUMHO ECSTA V700 V70A)に交換
★デコライン(ベタライン・ブルー&グリーン)貼替
★ヘッドライトLOW・ヘッドライトHI・フロントウィンカー・サイドウィンカー・リアテールライト交換
★フロントバンパー・リアバンパーリクローム処理により再生。
★フロントグリル・フロントバンパーモール・サイドモール・リアバンパーモール・フロントウィンドウメッキモール・
ドアメッキモール類交換もしくはリクローム処理DSC06073_R DSC06075_R DSC06076_R施工前と比べると明らかな塗装の輝きの違いに驚かされます。DSC06149_Rリアビューも非常に美しく満足な仕上がりです。DSC06154_RDSC06139_RDSC06141_R DSC06142_Rリアエンブレムもフロントと同様、綺麗な輝きを取り戻しました。DSC06137_R腐食が進んでいたリアバンパーでしたが、こちらもフロント同様綺麗に再生を行いました。DSC06143_R DSC06145_RDSC06160_Rダメージが多かったモール部分でしたが新品でデリバリーされる箇所は交換。
そうでない箇所はリクロームにてフィニッシュ。
DSC06159_R DSC06109_R DSC06112_R DSC06113_R DSC06114_R DSC06115_R DSC06117_R DSC06118_RDSC06119_RDSC06120_R前回の記事で内部を御紹介致しましたドア部分。
内装は元々綺麗でしたが、ドア機械内部も内装も更に綺麗になりました。DSC06122_R DSC06121_R再メッキ加工されたドアロックパーツ。
細かい部分にも妥協は許しません。DSC06108_R普段目に付かない部分こそ注意が必要です。ドアフレーム内側部分も綺麗になりました。
各部ゴムパーツも新品に交換済です。DSC06079_R内装はオリジナルの部分を残しつつ作業を致しました。
【内装全般】
★ダッシュパネル・各パネル脱着及び修理
★配線類修理及び整理
★フロアカーペット脱着洗浄
★各パネル類修理補修
★シート生地貼り直し・シートスポンジ交換
★etc,,,DSC06080_R DSC06081_R若干へたりやたるみが出ていたシート類ですが、シートスポンジを交換、
シート生地を貼り直す事で弾力を取り戻し再生成功です。DSC06082_R DSC06083_RDSC06084_R DSC06085_R DSC06086_Rメータ類は調整し全ての計器が正常に動いています。、ヒーター・クーラーも独立稼働になりますが十分な効きになりました。
オーナーの意向により、時代を感じさせたカセットタイプだったカーステレオをNakamichi製のカーステレオへ変更致しました。DSC06087_RALPINAオリジナルのウッドのシフトノブ。
ここは新オーナー自らが綺麗にクリアを塗り上げ注魂した一品。
DSC06088_R DSC06089_R DSC06090_R DSC06092_Rルーフライニング・サンバイザー共にオリジナルの生地で貼り直し。
本来の白さを取り戻しました。DSC06091_RDSC06094_R助手席部分も運転席同様に綺麗な仕上がりです。DSC06095_RDSC06093_Rリアシート部分。
こちらもシート生地にたるみがでておりましたが、しっかりと処理をして綺麗な状態になりました。DSC06096_RDSC06097_R元々リアトレイに付いていた古いスピーカーは取り外し、リアトレイ生地は張替えました。DSC06098_RDSC06099_Rサンルーフ装着車ですので、開閉の際に天井部分も気になる場所ですね。DSC06102_Rサンルーフの可動や水漏れも問題無く、手動で開閉するメカニズムも問題無く機能します。
太陽の光がが降り注ぐ中、快適な走行をお楽しみ頂けます。DSC06101_R古いスピーカーを外した事で、コテコテしていたリアトレイ部分がスッキリとした印象になりました。DSC06100_RDSC06103_R前席全景。
ダッシュボードのエアコンの操作パネルが運転席側へ張り出し、ハンドルとシフトノブのALPINAのエンブレムが
走りを楽しむ為の車である事を思わせます。DSC06104_R DSC06105_RDSC06106_R運転席、助手席共に再生成功ではないでしょうか。
これだけ綺麗な内装に生まれ変わると気持ちがイイですね。
DSC06107_RDSC06123_R外装も内装も綺麗でしたが、更に車の心臓とも言えるエンジン部分は徹底的にオーバーホールを施しました。
【主要機関部】
★エンジンオーバーホール施工
シリンダーブロック・・・ブロック上面面研・シリンダーホーニング・ピストンリング交換・ピストンピン交換・
ピストン及びコンロッドバランス取り・メタル交換etc,,,
★シリンダーヘッド・・・バルブ研磨・バルブシートカット・バルブシートリング入替・ヘッド面研・バルブガイド入替・
燃焼室容積合わせetc,,,
★エンジン各パーツサンドブラスト加工・ペイント(結晶塗装・粉体塗装塗り分け)・ユニクロ・クロメートメッキ処理
★ALLエアホース交換・ALLウォーターホース交換・ALLフューエルライン交換・ファンベルト交換etc,,,
★ラジエター交換・ウォーターポンプ交換・タイミングベルト交換・オルタネーターOH・エアコンコンプレッサー(R134a)交換etc,,,
★プラグコード交換・点火プラグ交換・デスビキャップ交換・デスビローター交換・フューエルポンプ交換etc,,,
★エンジン調整etc,,,DSC06124_R DSC06125_R再メッキ加工されたボンネットロックパーツ。
加工前と比べると見違える様な感じに生まれ変わりました。DSC06126_Rボロボロだったボンネット裏の防音断熱材を新品へ張り替えました。
DSC06127_R加工前の写真を見るとボンネットのヒンジ部分付近も汚れが酷かったのですが、非常に綺麗になりました。DSC06128_Rボンネットを開けるとまず目に入って来る部分です。
本来の輝きを取り戻したアルミ色が美しいインマニと結晶塗装を施したカムカバーが目を引きます。
元の画像と見比べてエンジン本体の印象が引き締まった感じへ生まれ変わりました。
DSC06129_Rラジエター等のエンジンの冷却に関する部分も新品へ交換致しましたので長距離でも安心して走行をお楽しみ頂けます。DSC06130_R各ホース類やフューエルライン、エンジンに関する電装系のパーツも全て新品へ交換済です。DSC06131_R DSC06132_R分解してサンドブラスト処理をして綺麗になったKジェトロニックシステムや再メッキ加工したパワステのオイルタンク。
外観だけでなく機能的な部分も非常に良い感じになりました。DSC06133_RDSC06134_R DSC06135_R DSC06136_R エンジンピストンも全て新品へ交換しておりますので、見事に新車当時のエンジンに近い状態まで組み上げる事が出来ました。
この後、慎重にテストランを繰り返し、エンジンのポテンシャルを最高な状態に引き出せる様に各部の調整を進めていきます。DSC06027_R DSC06028_R DSC06029_R DSC06030_R DSC06031_R DSC06034_R下廻りは通常ブラックのチッピングを施す場合が多いのですが、今回はテロテックスのホワイトを吹き付けした後、
シルバーで塗装致しました。
下地処理をし、ブラックに塗装された足回りのパーツ・各タンク、排気システムが下廻りのシルバーとの
コントラストで引き締まった印象です。
普段目にする部分では有りませんが、下廻り部分にもこだわって製作致しましたので想像以上の仕上がりに満足しております。DSC06035_Rフロント下廻り部分。
作業前の画像と比べてみると同じ車輌なの?と思える程の違いに驚くのではないでしょうか?
DSC06036_R DSC06037_R DSC06038_R DSC06039_R DSC06040_Rサンドブラスト処理をして綺麗になったミッションハウジング。下廻り部分では非常に存在感のあるパーツですね。
こんなに綺麗な状態に見える物でも元々のオリジナルパーツになります。DSC06041_Rリア下廻り部分。
デフ部分も分解整備済み。
デフカバーもサンドブラスト処理をしたオリジナルパーツです。DSC06044_R DSC06045_Rショックアブソーバーはオーバーホールしインナーシャフトも交換。
ドライブシャフトも分解清掃済みです。DSC06046_R DSC06047_R DSC06048_R分解し下地処理をして塗装したブレーキキャリパー。
ガンメタリックに近い色を施した事で重厚感が増し、見た目にも非常に良い感じになりました。DSC06049_RDSC06050_R排気システムはワンオフで製作致しました。
DSC06051_R DSC06064_RM3・ALPINA専門店がレストアしたC1 2.3はいかがでしたでしょうか?
レストアの期間は開始から約一年。何十年も前の車輌がこのような形で生まれ変わるのは非常に満足ですね。
見た目だけではなく、キーを捻ると当時のALPINAフィーリングを十分に味わえ、
スパルタンな走りを再現できる一台に仕上がりました。
今回の車輌は製作中に既に売約済みとなりましたが、2002など他にもレストア中の車輌もございますので、
御興味がございましたらお気軽にお問合せ下さいませ。
当然、新オーナーになる方の意向も取り入れながらのレストアも承ります。
売約済みとなれば優先的に作業繰り上げになりますので納期のご相談も承り ます。

2015年11月25日