E21 ALPINA C1 2.3 エンジンパーツ・ボディデコライン貼り付け
今回からは徐々にエンジンの組み上げに入ります。
その前に、過去記事でリフレッシュした各パーツを御紹介致します。
先ずはアルミパーツです。ガラスビーズは120番を使用。
以前は錆や汚れだらけの各パーツでしたが、サンドブラストしてアルミ本来の輝きを取り戻しました。
画像を御覧頂ければお判り頂けると思いますが、各パーツ共に新品の様な非常に良い仕上がりとなりました。一般的に見慣れないパーツですが…
このパーツはKジェットロニック。連続噴射式ガソリン噴射システムになります。
燃料噴射装置の一種で、現代の電子制御式の前身にあたる機械式の噴射システムとなり、
燃料を均一にエンジンへ供給出来る他、キャブレターよりもレイアウトの自由度が高く、
キャブレターに変わる燃料噴射システムになりました。
Kジェットロニックは、BMW他、欧州の自動車メーカーが採用したシステムになります。
現代の車輌では搭載されない歴史深いパーツの一つです。こちらのパーツはエンジンスターター。一般的にはセルモーターと呼ばれているパーツです。
これに不具合が有るととエンジンはかかりません。(押しがけならかかりますが…)
なくてはならないパーツの一つです。スロットルバルブ等も全て綺麗な仕上がりです。
一つ一つのパーツをを綺麗に仕上げ、妥協は許しません。
ピストンを外してみると、この様な縦傷を発見。
当然ながら、このピストンは使い物になりません。全部のピストンを新品のALPINA純正の専用ピストンへ交換致します。
当然ながら、ピストンに関係する部分は全て新品へ交換致します。
こちらはピストンピンになります。ピストンとコンロッドをつなぐパーツです。ピストンリングもALPINA純正の新品パーツを使用します。
綺麗に塗装されたオイルパンやカムカバー。
カムカバーは結晶塗装が良い印象になっております。クラッチディスクは全て新品へ交換します。
綺麗になったシリンダーヘッドとミッションハウジング
ガスケットやベルト、パイプ等や電装系のパーツの消耗品は全て新品へ交換。
快適に運転を楽しむ為に絶対に必要なパーツですが何だかお判りになりますか?
こちらは、クーラーのコンプレッサーです。
近年の日本の夏は酷暑でクーラーが無いと危険なレベル。
車自体の走行には関係ありませんが、快適な運転をする為にも大切なパーツです。
マルニはほぼ後付のクーラーが定番ですが、E21モデルではヒーター・クーラーがそれぞれ独立で
付けられているので、夏でも快適なドライブが楽しめるモデルになっています。こちらブレーキのマスターシリンダー。
走行に絶対的に必要なパーツでブレーキシステムの重要な役割をしている、ブレーキマスターシリンダーです。
ブレーキを踏んだ際に、内部のブレーキフルードの液圧を利用する事により
各ブレーキへ連動してブレーキの効果を発揮させています。
生死に関わるパーツですので、慎重なメンテナンスが必要です。マスターシリンダー内部をオーバーホールする交換キットです。
マスターシリンダー内部のピストンを新品パーツへ交換致します。内部が劣化により傷んでいる事も有りますので注意が必要です。
ブレーキシステムに続いて、こちらはクラッチに関係するパーツです。
ブレーキシステム同様に液圧を使用してクラッチの動作を連動させる役割をしているのが、
こちらのクラッチレリーズシリンダーになります。
オーバーホールをして、消耗品は新品パーツへ交換致します。クラッチレリーズシリンダー内部のピストンです。
この部分に不具合が出るとクラッチが切れなくなったりするトラブルで走行が出来なくなります。
小さなパーツですが、ちょっとした事でも車が動かなくなる事は避けなければなりません。
内部パーツは消耗品ですので、新品へ交換致します。外観もだいぶ仕上がってきました。
ボディには当時物のALPINAのデコラインを貼りました。
いわゆるベタラインですね。デコラインを貼ってみると…イメージが随分と変わってきて、完成時の姿を想像出来るようになってきました。
なかなか見ないデザインですので、街で走っていても注目をあびるのではないでしょうか?
完成が待ち遠しいです。
次回は最終の作業になります。楽しみにお待ち下さいませ。
2015年10月27日