【E10 Restoration Second Edition】1971y 2002tii レストアFileNo.7【Round Tail】
本日は現在進行中の1971y 2002tiiのレストアをお届け致します。。
前回の更新では再メッキ処理前のパーツを御覧頂いたのですが
今回は再メッキ処理されたパーツが戻ってきましたのでご紹介。
再クロームメッキ処理されたバンパーが美しい輝きを放っていますね。
前回の処理前の記事と見比べて頂くと違いがお判り頂けると思います。
メッキ処理には外観を美しくさせ、更に錆等の腐食や摩擦・変色等も防止する効果が有るのですが
仕上がりの違いは元のパーツの状態は勿論の事、下地処理も重要になってきます。
元のパーツの腐食が酷かったり下地処理が出来ていないと
折角綺麗にメッキ処理をしていても内側から再び腐食してしまう為、満足した仕上がりになりません。
専門の業者で下処理をしっかりとする事で深みと重厚感を感じさせるクロームメッキが出来ました。
見事に周囲が写り込んでしまっていますね。
バンパー以外の内装パーツなどもクロームメッキを施して綺麗な仕上がりになりました。
フロントグリルは車の顔ともいえるパーツなので仕上がりの状態で車全体の印象が決まってしまいます。
ここはアルミ製のパーツですのでバフ研磨とアルマイト処理のコラボレーションで仕上げております。
本来のアルミパーツの落ち着いた印象を残しつつ処理をしております。
アルミをプレスし成形されたグリルの処理は悩んでおりましたが
雰囲気良く、質感も満足のいく非常に綺麗な仕上がりになりました。
キドニーグリルは分解し、ブラックアルマイトとホワイトアルマイトで仕上げ。
素材自体が薄い為、加工に細心の注意が必要になります。

細部までしっかりと処理をされており綺麗な仕上がりです。
こちらは外装のパーツと違い見た目の印象よりも腐食防止に重点をおいたメッキ処理で
ユニクロメッキやクロメートメッキ処理を施しております。
マルニのパーツは廃番となっているものも多くメッキ処理を施して錆等の腐食から守ります。
ここだけを見せられたら元々付いていたオリジナルのパーツだとはなかなか気付かないクォリティに仕上がっているのでは?
細かいパーツや錆が酷かったパーツもしっかりと錆を落とし綺麗に再生致しました。
ただ、どうしても腐食痕が酷いものは削り込んでいけば綺麗にはなりますが
削り込んだだけ強度が損なわれますので、その見極めには慎重になりますね。
ナット類も特殊なものはメッキ処理をして再生致します。
素材や使用される用途を考慮しながらメッキ処理を施しております。
ボルトやスプリング類も一つ一つメッキ処理を施しました。
ちょっとしたこだわりなのですがボルトは新品の物を他のパーツとの色合わせも兼ねてメッキ処理しております。
目に見えないパーツが殆どなのですが貴重なオリジナルのパーツを再生させ、より長く大切に使用していく為にも
一つ一つのパーツにもこだわって作業をする事がレストアには大切な事だと思っております。
ボディの塗装が終わっておりますので早速外装パーツを取り付けたい所ですが、その前に他にも作業は沢山残っておりますので
残念ながら外装の取り付けはもう少し先になりそうです。
徐々にですが2002tiiの レストアも完成に向けて進行中です。(過去記事はこちらから御覧頂けます)
次回の2002tii のレストアの更新を楽しみにお待ち下さいませ。
2016年03月09日