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MAINTENANCE REPORT

【E36 ALPINA B3 3.0/1】法定24ヶ月点検&納車前整備【83,000Km】

DSC07029_RE36 ALPINA B3 3.0/1が24ヶ月点検&納車前整備の模様をお伝えします。
今年初めに売約となった車輛の納車整備ですが、ようやくまとめる事が出来ました・・・
不具合箇所の確認と作業を並行して進めていきましょう。DSC07074_Rカムカバーからのオイル漏れを見つけたのでガスケット交換の為、各部を取り外していきます。DSC07075_Rカムカバーガスケット・プラグホールガスケットを交換。
DSC07079_Rカムカバーは綺麗に洗浄しておきます。
DSC07082_R新旧のカムカバーガスケット一式。
カムカバーガスケット・プラグホールガスケット・カムカバーを固定するボルト部分のラバーシール。
ガスケットの装着には液体ガスケットを併用しながら全て交換。DSC07083_R新しいガスケットを使ってカムカバーを装着の際に各部のボルトのトルクに注意しながら締め付けないと
ガスケットが不均等に潰れてしまいオイル漏れに繋がりますので慎重に作業を進めていきます。DSC07085_R次にエンジンオイルの交換。
交換の前にはフラッシング剤を投入してエンジン内部の手の届かない所に堆積したスラッジやカーボンの汚れを落とします。
フラッシング剤にはエンジン内部の汚れを落とす事で新しいオイルの再汚染を防ぐと同時に
エンジン内部に保護被膜を形成する事で汚れの再付着を防ぐ効果が有ります。
DSC07089_Rフラッシング剤をエンジン内に浸透させる為に約10分~15分程アイドリングを行います。
排出されるオイルはフラッシング剤で落とされたスラッジやカーボンの汚れで真っ黒な状態になります。
エンジン内部に汚れたオイルを残さない様にする為、最後の一滴になるまで時間を掛けて排出します。DSC07092_Rフラッシングと同時にオイルエレメントも交換。
取り外したオイルエレメントはフラッシングで落とされたスラッジやカーボンを吸着して真っ黒な状態でした。DSC07094_R新しいオイルエレメントを装着した後に新しいエンジンオイルを規定量注入してエンジンオイルの交換は完了。DSC07097_R今回使用したエンジンオイルはFUCHS TITAN Super Syn 5w-50。
当社でも人気のあるロングセラーオイルですね。
M3からALPINAまで幅広く支持されているオイルのひとつです。
DSC07053_RATFの交換。
ATFは全量交換です。バルブボディのフラッシング、エレメントの交換も実施します。
DSC07055_R出来るだけ古いATFを排出させる為、閉店間際に排出作業をしてからそのまま一晩をかけて排出させます。DSC07058_R取り外したATエレメントは内部で発生したスラッジで真っ黒な状態。DSC07063_Rオイルパンの底には発生した鉄粉を吸着する磁石が付いているのですが確認すると鉄粉がべったりと付着。DSC07060_Rオイルパンのガスケット、ATエレメント等を交換。DSC07064_Rオイルパンは洗浄油で洗浄後、水洗いをして水分を飛ばしておきます。DSC07066_R新しいATFを注入する際は油温の管理も必要になります。
更にエンジンオイルの様にオイルゲージは付いていませんのでATFの量の調整は
テスターを使用して油温を管理しながら油面調整をします。
その際に、ATFの温度が規定温以上上昇してしまうと膨張してしまい
正確な油面調整が出来なくなってしまうので迅速な作業が必要です。
DSC07068_Rパワステのオイル交換。
専用の機械を使用してフラッシング剤を圧送させ
ポンプやギアボックス、パワステラインに溜まったスラッジを古いオイルと共に車外へ排出。
しっかりと排出させた後に新しいパワステオイルを規定量注入してパワステのオイル交換は完了。DSC07040_R次にデフオイルの交換。
油温を上げてオイル粘度を落とし排出する事で内部で発生したスラッジも同時に排出しやすくします。
しっかりと排出させ、新しいオイルを規定量注入してデフオイルの交換は完了。DSC07049_Rブレーキフルードの交換。
専用の機械を使用して圧送させブレーキラインに溜まったスラッジや錆等と共に古いブレーキフルードを車外へ排出。
交換の際は必ず排出したフルードに異常な汚れや錆が出て無いか確認する事が大切です。
DSC07095_R冷却水の交換。
専用の機械を使用してフラッシング剤を冷却経路内に循環させ内部スラッジを排出。
しっかりと排出させた後に規定量の冷却水を注入し冷却水の交換は完了。
冷却水の交換は年に一回を目安に交換をお勧めしているのですが、交換の際に消耗品や水漏れのチェックを行うので
不具合を早期に発見して対処する事が可能になり予防にも繋がります。
特に夏場はエンジンが高温になりエアコンも多用する事で更に負担が増加しますので注意が必要です。DSC07006_R4輪アライメント調整。
同じモデルでも使用された状況やタイヤの減り方等により車輌の調整は様々になりますのでメーカーの基準値を元に
その車輌に最も合う数値を導き出します。DSC07004_R調整にはテスター上の調整だけでなく実際にテストランを何度も行いながら作業を進めます。
その車輌が持つフィーリングを十分に引き出せるよう様に調整をする事が大切になります。DSC07031_R下廻りを確認した所、ユニバーサルジョイントの劣化を発見。
エンジンで発生した動力をプロペラシャフトを通じて各部に伝える箇所なので劣化を見落とすと振れを抑えきれずに
プロペラシャフトのセンターベアリングを損傷させたり他のパーツへ影響を与えるので注意が必要です。DSC07033_R新旧のユニバーサルジョイント。
取り外したパーツには各箇所に亀裂があり一部が破損していました。DSC07034_R高速走行中に破損してバラバラになる事を想像すると…そうなる前に発見出来たのは良かったのではないでしょうか?
ゴムパーツは走行しなくても経年劣化で徐々に機能は失われていきますので必ず定期的な点検と交換は必要ですね。
こういった箇所も当然、納車整備の一環として行っています。DSC07036_Rブレーキパッドも交換時期が来ていたので交換。DSC07037_R新旧のブレーキパッド。
比べて見るとパッドの消耗具合が分かりますね。
パッド交換時期を見誤るとブレーキローターやブレーキシステムにも影響を与えるので注意が必要です。
DSC07098_Rリアトランクのエンブレムが剥がれかかっていたので新しいエンブレムへ交換。DSC07102_R新しいエンブレムを装着。
走行には全く関係無いパーツですがエンブレムが新しくなっただけで車の印象が違って見えるのが不思議ですね。DSC07275_R新旧のエアダクトブーツ。
取り外したパーツにはヒビが入っている為十分な機能を発揮する事が出来ないので交換。DSC07276_R拡大して見るとアイドルバルブとブローバイホースの接続部分に亀裂が入っています。
ブーツの亀裂に関しては気付かない方が多いのですがアイドリングの不調で真っ先に確認する箇所です。
ブーツ類は多少の亀裂でも後に大幅に被害が拡がりますので損傷を見つけたら早めに交換しましょう。DSC08111アルピナの象徴でもあるデコラインを貼り直し。
今回はゴールドからシルバーへ衣替えです。

全ての作業を終えたら最終的にテストランを行い作業をした箇所やその他の部分に問題が無いか確認し
24ヶ月定期点検記録・車検証・4輪アライメントデータ・ロードテスト記録等の書類を揃えて納車です。
入念にリフレッシュされた車輌は十分に新オーナーを満足させる仕上がりになったと思います。

2016年11月09日