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MAINTENANCE REPORT

【E65 740i】エンジンルームからの異音修理etc,,,【80,000km】

dsc00122_r今回は初めてご来店のE65 740iの入庫です。
オーナーによるとエンジンルームから異音がするとの事で原因を探りながら各部の点検進めて作業内容を決めていきます。dsc00125_r点検を進めていくと、あまりメンテナンスは行き届いていないようです・・・
ベルト廻りの劣化消耗も酷く、異音の原因はこの辺りにあると推測できます。
dsc00126_rベルトだけでなく、テンショナーやアイドラプーリーも同時に交換が必要そうです。
dsc00128_rファンが付いている状態で、フランジにガタツキが無いか確認すると
前後にファンがグラグラと動いてしまう状態でした。
シャフトベアリングの消耗が進み異音が出ている事も確認出来ました。
この状態で使用していくには危険すぎますので、こちらも交換が必要でしょう。
dsc00139_rある程度の作業メニューは決まってきましたが、その前にボンネットダンパーを交換します。
ガス抜けの為、ボンネットを支えられない状態。
このままでは整備するにも危険な状態なので一番に交換させてもらいました。
dsc00140_r新しいボンネットダンパーへ交換したので安心して作業を進められます。dsc00142_rそれでは、異音解消の為の整備を進めていきましょう。
新旧のテンショナープーリー。
3箇所全て新品のパーツへ交換。
プーリーも走行距離・経年劣化などで内部のベアリングが摩耗し異音を発生させますので定期交換部品になります。dsc00146_r新しいテンショナープーリーを装着。dsc00138_rウォーターポンプを交換していきます。
取付面の古いガスケット跡などはオイルストーンなどで綺麗に取り除いておきます。dsc00148_r新旧のウォーターポンプ。
今回はベアリングシャフトの劣化で冷却水の漏れ等は有りませんでしたが、メカニカルシールの破損によって
冷却水漏れが発生する事もあり、その場合ウォーターポンプのインジケーターホールから漏れだす為
一見しただけでは分かりづらい場合もあります。
1~2年で駄目になってしまうようなパーツではありませんが、生産から5年以上超過している車輛などで
交換の履歴がはっきりしていなければ、定期的にこういった箇所の点検も必要でしょう。
dsc00154_r新旧のサーモスタット。
さすがフラッグシップモデル。
サーモスタットも随分見慣れたモノとは違います・・・
ウォーターポンプ交換時には同時に交換を推奨しています。
dsc00170_rサーモスタット・ウォーターポンプを装着。dsc00171_rベルト一式を新品に交換。dsc00175_r新旧のラジエターのアッパーホース・ロアホース。
経年劣化を考慮して交換。
2000年代からプラスチックとゴムが組み合わさったこの手のウォーターホースが使われています。
交換時ワンタッチで有難く感じる反面、古くなってくると接合部分のプラスチックが破損する事もしばしば・・・
エンジンルーム内で高温に晒される部分なので致し方ないのかもしれませんが、コストパフォーマンスを考えるとイマイチ。dsc00150_rフューエルフィルターは交換された形跡が無いので外して状態を確認。dsc00152_rフィルター内のガソリンを排出させると写真の様に真っ黒な状態。
dsc00167_r新旧のフューエルフィルター。
オイルエレメントと同じ様に濾過をする事で燃料内に含まれた汚れや水分等を分離させクリーンな燃料をエンジンへ送ります。
使用しているとガソリンタンク内の汚れなどが堆積し徐々にその効果は薄れていき
濾過出来なくなった不純物の混ざった燃料が原因でエンジンの掛かりが悪くなったり
吹け上がりが低下、ノッキングを起こしたりバックファイヤーを起こす場合もあります。
フューエルフィルターも経年や走行距離を考慮して定期的な交換が必要です。dsc00168_r新しいフューエルフィルターを装着。
交換した効果を実感できるものではありませんが、
こういった定期消耗部品をしっかりと交換する事の積み重ねで
その車本来のポテンシャルを十分に引き出すことが可能だと考えます。dsc00178_r新旧のエアフィルター。
dsc00179_r新しいエアフィルターを装着。
装着する前にフィルターのケース内部の埃などを取り除いておきます。
dsc00180_r冷却水の交換。
ウォーターポンプを交換しているので、エア抜きもしっかりと行います。
dsc00181_rエンジンオイルの交換。
dsc00182_r10分~15分程アイドリングを行いフラッシング剤をエンジン内部に循環させてから排出。
エンジンオイルは落とされたカーボンやスラッジで画像の様にかなり汚れた状態で排出されるのですが、
汚れたオイルをエンジン内部に出来るだけ残さない様にする為にしずくが垂れなくなるぐらいまで時間を掛けて排出します。
排出時間を長く取るので作業効率は非常に悪くなりますが、エンジンにとっては大切な作業なので最後までしっかりと行います。dsc00184_r新旧のオイルエレメント。
フラッシング剤の効果で落とされたカーボンやスラッジの汚れが濾過されてオイルエレメントは真っ黒な状態でした。
新しいエレメントを装着する際はパッキンも必ず新しい物を使用します。dsc00187_rオイルエレメントを装着し、規定量の新しいオイルを注入してオイル交換は完了。dsc00188_rオイル交換後はオイルインスペクションリセットを行います。
昔はオイルレベルゲージでオイルの量やオイルの汚れを確認していましたが、
近年の車輌はレベルゲージが付いていない事が多く車輌に搭載されているセンサーで管理される様になりました。
その為、正確なデータを入力しないと交換時期を見逃してしまう事になり、稀にリセットを行っていない車輌を
見る事があるのですが、定期的にオイル交換されておらず真っ黒な状態のままの場合が多いですね。dsc00189_rリセットを行いオイル交換作業が完了。
オーナーによると当社入庫前にガソリンスタンドでオイル交換をしたばかりとの事だったのですが、
オイルの汚れだけでなく、オイル量も少なく規定量までオイルが入っていない状態でした。
そんな安易な作業を許しているスタンドが一番宜しくないとは思いますが、オーナー自身も、もうちょっと気を遣ってあげても・・・
といったところでしょうか。車を気に入っているからこそ、今回それなりの費用をかけて当社で修理を行ったわけですから。
何か御座いましたら、どんなことでもご相談下さい。またのご来店お待ちしております。

2016年12月07日