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MAINTENANCE REPORT

【E30 320i】ソフトトップ交換【65,000Km】

昨日、深夜から雪が深々と降っていましたが、お昼前にはやみ2・3cm積もりましたが
16時現在、ほぼ解けてくれました。ホッと胸を撫でおろし・・・

本日のレポートはE30カブリオレのソフトトップ交換をピックアップ致します。走行距離は65,000Km。
2桁ナンバーで大事にされているようですが、外装がちょっと残念な事に。
ソフトトップ交換後に、クリア飛びの酷かったパネルを再塗装し納車させていただきました。

作業内容は古いソフトトップを取り外して新しいソフトトップを装着するという至ってシンプルな作業なのですが、
ソフトトップサイドを通るワイヤーや接着箇所などちょっとしたズレが仕上がりに影響してしまうだけでなく
やり直しがきかない一発勝負でもありますので、慎重に作業を進めていきます。
全体を見ても明らかに破れ、リアスクリーンの曇りなど、十分に役割を果たしてくれた事がわかりますね・・・
ソフトトップは通常の汚れだけでなく雨や紫外線等で徐々に傷んでしまいますので
基本的にソフトトップは消耗品として捉えておいた方が良いでしょう。リアウィンドウは経年劣化で真っ白になってしまい、後方確認が非常に困難で危険な状態です。
オープンにしていれば気にならないでしょうが、
ここまでスクリーンが硬化した状態だとソフトトップを開けた際に完全にリアスクリーンが割れますね。
各所に補修をして走行していた様ですが、付け焼刃な補修は見た目にも印象が悪く、一時しのぎにしかなりません。屋根とソフトトップの接合部分が上手く密着しないと確実に雨漏りへ発展します。
通常はシールガスケットが雨水の侵入を防いでいるのですが、
シールガスケットも同様に経年劣化する為交換が必要です。室内側を見ると亀裂が多く入っており、かなり酷い状態。
雨の日の走行や洗車時にソフトトップをしっかり乾燥させないとカビや異臭の発生に繋がるので湿気には要注意。フレームからソフトトップを剥がしていくのですが、強力な接着剤で貼り合わされている為、
フレームに残った接着剤やソフトトップの布を綺麗に取り除かないと
新しいソフトトップの密着性が悪くなり仕上がりの美しさに影響が出てしまう為、丁寧に取り除く事がポイントです。
塗装が剥げてしまっている箇所や錆の発生箇所には注意を払い、そういった箇所は防錆処理を施しておきます。
ソフトトップを剥がし終わったらフレーム本体に歪みが無いか、問題無く可動するか確認。
取り外したソフトトップ。
ソフトトップの交換時期はメンテナンスや保管環境等で変わりますが一般的に5年~10年程でしょう。
雨漏りをする様になった場合は早目に対策を取らないと錆やカビ、異臭の原因になり
安易な修復は被害を拡大させる恐れもありますので、
しっかりと修理対応出来る主治医に見てもらった方が良いでしょう。フロント部分のシールガスケット劣化は雨漏りに繋がってしまう為、
ソフトトップの交換と同時にセットで交換します。新品のソフトトップ。
リアウィンドウのスクリーンはデリケートなので、取付の際には慎重に行います。トップの貼り合わせに注意を払い、フレーム調整を行って
張り替えた後に問題無く可動するか確認しながら作業を進めます。
この作業をしっかりと行わないとサイドガラスとの密着が上手くいかなかったり、
ソフトトップの格納箇所に雨水等が浸水する事があるので調整を行いつつ慎重にフレームに張り合わせていきます。いきなり完成です・・・写真だと一瞬ですが結構時間かかります・・・
ピラーとの結合部もガスケットを交換し綺麗な仕上がりになりました。
もちろん取り付けただけでなく、液体ガスケットも併用し雨水の浸入を防いでいます。
最後に1時間程、シャワーテストを行い、何処からも浸水が無い事を確認し作業は完了です。室内側もご覧の通り、綺麗に生まれ変わりました。

開放的で屋根を開けて走行する楽しさはカブリオレモデルの魅力なのですが、
開閉を繰り返す回数が多ければ劣化が早まるだけでなく
車輛の保管状況によっても差が出る為、紫外線や浸水対策等をしっかりと行う事も大事ですが
丈夫であってもやはり布である為、消耗品として考えた方が良いでしょう。
ソフトトップは交換の際に色の変更も可能で
ブラック、ネイビー、ワイン、ベージュ、ダークブラウンなど選ぶ事も可能なので
ボディカラーに合わせたコーディネートで変更するのも
また違った印象に生まれ変わるのでちょっと気分を変えて、とお考えの方にはおすすめです。
ソフトトップの張り替えはE30以外のどのモデルでも施工可能ですのでお気軽に問合せ下さい。

2018年02月02日