87y E30 M3 5MT Restoration File No.3
気が付けば最終更新日から一年弱が経過しておりますが・・・
決して、ブログの手を抜いていたわけではありません!
色々と手が回らずM3レストアの記事、更新出来ずでした・・・
先にお伝えしておくと、もうすでに車は完成しており、実車をご覧頂いた方も多いかと思います。
ダイジェストで軽くお伝えしていこうかなと写真を選んでいたのですが、
これもこれも・・・とチョイスしたところ全8ファイルくらいになりそうです。
(過去記事:File No.1 File No.2)
まずはS14エンジン組み上げていきます。
バルブはそのまま使用し、ピストンは交換。オーバーサイズなのでホーニング、
バルブガイドは新規製作しました。
ガスケットはもちろん、ボルトナット類も新品に交換していきます。
メタル類も当然新品に。
Newピストン
面研は最小値で、ピストンは+0.20オーバーサイズなので
ピストン径に合わせてホーニング加工しました。
加工中の切削片などが冷却経路内に混入している事もあり、
そういったものを取り除く為、念入りにスチームで洗浄しているのでうっすらと錆が出ていますが
オイルストーンで取り除いた後、防錆処理しますので大丈夫です。
メタル類
コンロッドはそのまま使用しますので、古いピストンを外したのちに洗浄。
ピストンは方向性があるので間違えずに。
ピストンとクランクシャフトの組み上げ完了です。
もちろんコンロッドボルトなどは既定トルクが決まっているので後ほど本締めしていきましょう。
シリンダーヘッド。
バルブガイド入替、バルブ摺り合わせが終わっています。
バルブは研磨し、再利用。
研磨はボール盤を使用し、カーボン汚れを落としていきます。
ステムシールを装着し、バルブスプリングを装着していけばシリンダーヘッドの作業はひとまず完了です。
コンロッドやクランクなどを既定トルクで。
順序もあるので慎重に。
オイルポンプを装着し、チェーンを取り付け
そこからシリンダーブロック上面を良く脱脂し、
シリンダーヘッドガスケットを装着していきます。 シリンダーヘッドボルトとフラットワッシャ。こちらも再使用は不可。
新品と言えど、しっかり洗浄してから使用します。 既定トルクで締め付け。
シリンダーヘッドまで組み上がりました。
バルブスプリングは再使用です。
余程の事が無い限り、当社では再使用が多い部品でしょうか。
新品のスタッドボルトを取り付けてカムホルダーを取り付ける準備を進めます。
再メッキ加工したオルタネーターブラケット。
カムを装着。
こういった箇所のオイルシールも当然交換です。
In/Exスプロケットを取り付けし
クランクを回してタイミングもずれていないか確認。
オイルパン装着。
アルミ部品は全てブラスト済みなので、アルミ素地の鈍い銀色が何とも言えないですね。
エキマニ取り付け。
補機類はまだですが、ほぼエンジン完成です。
ボディもブラスト施工完了です。この状態で板金塗装部門にバトンタッチです。
グルグル回るのでちょっと新鮮でした。
元色がラックスシルバーなので分かりづらい部分もあるかとは思いますが
袋部分も綺麗にブラスト処理されています。
このままだとあっという間に錆が出てしまうので、吹き付け可能な防錆処理剤を万遍無く塗布し
錆の発生を抑えます。次回はNo4ですね。補機類の組み上げやボディの板金塗装過程などお伝えしていきましょう。
2019年03月03日