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RESTORE REPORT

87y E30 M3 5MT Restoration File No.5

87y E30 M3 5MT レストアプロジェクトNo.5の更新です。
ボディの塗装が完了してこちらへ戻って来ました。
前回の記事から下地処理を施してから本塗装をしています。
塗装は元々ラックスシルバーだったのですが、オーナーの意向でアルピンホワイトへ変更し
白さが上品且つ精悍な印象を感じさせる仕上がりになったと思います。
エンジンを載せてしまうと見えなくなってしまうエンジンルームなのですが、
手を入れにくい箇所だからこそ防錆処理等の下地処理には十分に注意を払う事が大切で
M3はウォーターポケットが何箇所かあり、そういった箇所は
しっかりと防錆処理を施した上で、塗装をしております。
ウィンドウモール下の窓枠は錆の発生率が非常に高く、下地処理が甘いと錆が発生し
腐食して塗装が浮いた状態になってしまう為しっかりとした処理が必要です。
室内も綺麗な仕上がりです。
前席側。後部座席側。トランクルーム。今回使用した塗料はR-M社のUNO HDといって2液型のソリッドカラーをチョイスしました。
クリアを吹き付けて艶を出すのではなく、色そのものを吹き付けながら艶を出していく塗料で
今の日本では扱えるペインターは少ないのでは・・・と思います。
仕上がった際の全体的な質感は実車をみるとため息が思わず出るほどです。
早速、下廻りから組み上げを開始していきましょう。
下廻りはテロソン社の柔軟性のあるチッピングコート施工をし、ホワイトで仕上げています。
フューエルタンクは内部に防錆処理を施し、下地処理をした後に再塗装。
まずはフューエルライン・ブレーキラインを取付していきます。
ワイヤーハーネスもある程度セッティングしておきます。
アクスルキャリアを装着。
アーム類はブラスト後にブラックで塗装しております。
塗料の種類も色々ありますので、下廻りの部品などは柔軟性のある塗料やパウダーコートなどを
使い分けながら再生していきます。
準備が整ったらショールームで待機していたエンジンを載せていきます。
今回はクレーンを使用し上からドッキングさせていきます。
フライホイールも面研し再生しています。フライホイールボルトは再使用不可、当然新品を使用します。エンジンへフライホイールを装着。パワステポンプなどの補機類を装着。
ブラケットやボルト類はクロメートメッキ処理で再生し、ブラケットのブッシュは新品へ交換。レストアを終えたフロントの足廻りパーツも組んでいきます。確認しながら慎重に作業を進めます。
エンジン・アクスルキャリアなどの組み付けが完了しました。
これから再生し終わっている部品をセクションごとに組み付けしていきます。
次回はショックアブソーバーやブレーキシステム等を装着し足廻り部分を完成させ
駆動系のパーツやマフラー等の排気系のパーツを装着していきます。
次回の更新を楽しみにお待ち下さい。

2019年03月12日