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MAINTENANCE REPORT

【E83 X3】エンジンオイル交換・フロントドライブシャフトブーツ交換etc,,,【110,000Km】

ここ最近はレストア記事が続いていましたが、一般整備や修理もモリモリこなしています。
4月になりもうちょっと暖かくなるかなと思いましたが、今日も風が冷たく寒いです。
早く暖かくなって欲しいものです。

本日はエンジンオイル交換・フロントドライブシャフトブーツ交換等の為、
E83 X3が入庫したのでメンテナンスレポートとしてご紹介していきましょう。走行距離は110,000Km。
E83 X3はX5の成功を受けて3シリーズ(E46型)の構成部品を
多数流用して2004年に登場し、マイナーチェンジされながら2011年まで生産されたSUVモデルです。
BMWではSAV(Sports Activity Vehicle)と表現されてますね。
当初、エンジンオイルの交換のみの予定でしたが、エアコンの冷えが甘いなどの検査の為
お預かりにて検査・修理していく事となりました。
まずはエンジンオイル交換。
基本的なメンテナンスとして一番に思いつくのがエンジンオイル交換ではないでしょうか?
エンジンオイルは潤滑作用の他にエンジン内部を冷やす冷却作用や汚れを取り除く清浄作用、
エンジンの気密性を高めてガス抜けを防止する密封作用、錆の発生を抑制する防錆作用等があるのですが、
交換を怠ると徐々に効果は薄れてしまう為、定期的な交換が必要です。
当店の交換メニューはフラッシング作業も含まれており、フラッシングを行う事でエンジン内部に堆積した
スラッジやカーボンを落としやすくし、エンジン内部を出来るだけクリーンな状態に保ちます。
使用するフラッシング剤は、汚れを落す際の摩擦を抑え、汚れに浸透して素早く汚れを除去するだけでなく
保護被膜を形成する事で一度落した汚れを防ぐ再付着防止効果で
新しいエンジンオイルの再汚染を防ぐ効果が期待出来ます。10分~15分程アイドリングを行ってエンジン内部の手の届かない箇所までフラッシング剤を浸透させて汚れを落し
古いオイルと共に汚れを排出させます。
排出には時間を掛けてエンジン内部に古いオイルを残さない様にする為、しずくが垂れなくなるまで排出を行い
その際に廃油に異常な汚れや金属片等が含まれて無いかチェックをしてエンジン内部の様子を探ります。
新旧のオイルエレメント。
オイルエレメントはエンジンオイルが吸着した汚れを濾過する事でエンジンオイルの汚れを取り除いているのですが、
エンジンオイルの交換を怠っていると取り除いた汚れによって目詰まりを起こしオイルの流出量が減ってしまいます。
オイルエレメントベースには目詰まり時のバイパス経路もありますが、フィルターを通過せずに常に汚れたオイルが
循環する事になりますので、当社ではオイルエレメントは毎回交換をおすすめしています。
古いエンジンオイルの排出を終えたら新しいオイルエレメントを装着し、規定量のエンジンオイルを注入して
エンジンオイル、オイルエレメントの交換が完了。お預かり後の点検の際にフロントドライブシャフトブーツに亀裂を発見したので、
フロントドライブシャフトを取り外し、ブーツ交換を実施していきます。フロントドライブシャフトブーツに亀裂が入り、中に充填されたグリスが外に出てしまっている状態でした。
アウター側に亀裂が入ると内部のグリスがホイールやブレーキなどに飛び散り
見た目だけでなく、制動にも問題が出てきてしまう事もありますので、この状態で発見できて良かったです。
4WDモデルではステアリングの操作によってブーツの消耗度は早くなるので注意が必要です。
フロントドライブシャフトを外します。取り外したフロントドライブシャフト。
インナーアウター共にブーツを交換していきます。
フロントドライブシャフトブーツを取り外し、一度洗浄を行って内部のベアリングに異常がないか確認を行います。内部のベアリングに異常が無ければ新しいグリスを充填して新しいブーツへ交換します。新旧のフロントドライブシャフトブーツ。
ブーツバンドの再使用は不可なので新しいブーツバンドを使用して装着します。フロントドライブシャフトブーツの組み上げが完了。
フロントドライブシャフトを装着しハブロックナットを規定のトルクで締め付けていきます。
もちろんロックナットは新品に交換しています。
ハブロックナットは緩み止めのカシメをしっかりと行って
フロントドライブシャフトブーツの交換が完了。全ての作業を終えたらテストランを行ってステアリングの振れや異音など無いか確認をしていきます。
テストラン時に確認したところエアコンの冷え方が弱く
充分に室内を冷やす事が出来ない状態だった為、ガス圧の計測を行います。ゲージマニホールドを使用してガス圧を計測すると高圧側が上がらず、漏れ箇所が無いかを確認しましたが
大きな漏れ箇所も見つからず、今回は真空引きを行って新たに冷媒ガスとエアコンオイルを注入していきます。
今回のように徐々に微量な冷媒ガスが漏れ出すスローリークでは
漏れている箇所を特定する事が難しく、今回のような処置で様子をみるケースもありますね。
新たにガスを充填し低圧、高圧それぞれの数値が規定の値を示しているか確認を行います。ガスの充填を終えたらサーモメーターで温度を計測し、
充分に冷えている事を確認してエアコンの修理が完了。オーナーへ分解整備記録簿をお渡しし、修理箇所やメンテンナンスの注意点等を伝えて納車となりました。

今回はエンジンオイル交換、フロントドライブシャフトブーツ交換、エアコンのメンテナンスを行いました。
70~80年代の車に囲まれている事も多いので、新しいな・・・と勘違いしてしまう事もありますが
やはり経年劣化がチラホラと出て来る年式でもありますので、定期的に点検を行って各部の劣化具合を確認し
トラブルが発生する前にパーツを交換してしまった方が安心して乗っていく事が出来ますね。

2019年04月03日