71y 2002 4MT Restoration
今回のメンテナンスレポートは、長い期間レストアを行っていた71y 2002 4MTが完成となりましたのでご紹介します。
ベースとなる車輌を元にオーナーの意向を反映させながら完成させた1台で、
メッキ部品以外は極力新しい部品や再生を施し、快適に走行を楽しむ為にパワステやクーラーを装備。
クラシックモデルは重いステアリングなのは当たり前、三角窓から風を取り入れ、
夏は汗をかきながら走行を楽しむ…というのもクラッシックモデルの楽しみ方の一つなのかも知れませんが、
この車輌の様にクラッシックモデルの良さを残しつつ、
今でも快適に走行を楽しめる様に改良する事が出来るのが、レストアならではの楽しみ方だと思います。
約50年前のモデルという経年を感じさせない、真夏でも快適な走行を楽しむ事が可能になっています。外装は旧塗装は今回はそのままに、
腐食部分の板金を行ってから当時の純正色であるFjord Metallic へオールペイント。
ボディサイドモールはレスにし、バンパーや各モール類・ミラー・などのメッキ部品・ウィンドウガラス・灯火類は交換・
再生無しのオリジナル部品を使用しています。
ヘッドライト・フロントバンパー・フロントオーバーライダー・フロントウィンカー等はオリジナル部品を
ポリッシュし再使用。
丁寧に仕上げたボディラインと光沢のあるメタリック塗装は周りの景色を綺麗に映し出しています。
リアテールライト・リアバンパーも再使用となります。
センターの2本出しマフラーはAnsa Sport Exhaustを装着。
タイヤはクラッシックモデルにマッチングするPIRELLI CINTURATO CN36 13インチをチョイス。
外装以外はほぼ新品に交換か再生されている車輛になります。
スポーツマフラーならではの吹け感の良い太めの重低音が、更に運転する楽しさを演出してくれます。
今回の内装はフロアカーペットはブルーで、
シート・ドアパネル等はブラックで統一した事でシックでクールな印象に仕上がりました。
ルーフライニングも張替え済。
エンジンはオーバーホールを行い、ボルト1本1本まで細部までこだわって丁寧にレストアを行っています。
オルタネーター等の補機類もオーバーホールを行い、ホース類等は新品パーツへ全て交換しています。
シングルのウェーバーキャブレターを装着。
カムカバーは結晶塗装仕上げ。
トランクルームにはトランクボードの上に敷く専用のカーペットを製作。
オーナーからのリクエストでMOMOステアリングを装着。
センターコンソールにはクーラーを装備し、快適性・操作性が向上しています。
シートヒーターも装着。
オーナーのリクエストを取り入れながら完成させた2002は、いかがだったでしょうか?
同じ2002でもそれぞれにオーナーのこだわりや意見を取り入れながらレストアしている為、
似た様な形であっても全く同じ感じにならない所が、レストアの醍醐味ですね。
今回のレストアレポートはスタートとフィニッシュのみのレポートとなりました。
途中経過などは中々お伝え出来る暇がありませんが、途中経過を楽しみにされている方も
多いようなので、出来るだけお伝え出来るよう努めてまいります。
2020年08月16日