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2013年02月27日

【E46 330i Cabriolet】足廻り交換 アイドリング異常修理 ATF交換【126,000Km】

こんにちは。オートファイン@横浜です。

相変わらず時間があるときには映画三昧の毎日です。

『ゼロ・ダーク・サーティー』

政治的論争を引き起こした作品としても有名ですね。

『ブラックホーク・ダウン』

1993年ソマリアの首都モガディシュで行われた戦闘を中心に作られた作品。

『INTO THE WHITE』

第二次世界大戦中、墜落し生き残ったドイツ空軍とイギリス空軍の兵士が、

猛吹雪のノルウェーの山小屋で偶然にも遭遇してしまい…


どれもドキュメントを元に作られたフィクションですが、良く出来ております。

E46 330iカブリオレのメンテナンス入庫。

走行距離は126,000Km。

7年ほど前から定期的にメンテナンスを中心に見させてもらっている車輌になります。 

信号待ちやアイドリング時にエンジン回転数が安定しないとの事で検査開始。

アクセルを踏み込むとカラカラといった異音も確認。 

異音の原因はインテークマニフォールドに装着されるDISAユニット。 

このDISAユニットというのは、インマニの太さや長さを可変させる事により

トルクの谷を防ぐ役割をしています。

この部分に不具合があると低回転時、高回転時どちらかのトルクがダウンしてしまいフィーリングが悪くなります。

バルブで制御していますのでバルブ自体が駄目になったり、

ブローバイで動きが悪くなったりする事によって制御ができなくなる事もあります。 

アイドリング不調はアイドリングバルブが原因。

アイドリングバルブの良否判定はテスターで計測する事によって、

ある程度の判断は出来ますがエア吸い等の不具合でもエラー表示が出る事もしばしばありますので

実際にコネクターを外したり付けたりを繰り返して、アイドリング変化を見ていきます。

このとき注意する点としては、アイドリングバルブの種類、構造によってコネクターを外した際の

変化が変わるので、その点を注意しながら検査を進めます。

このようにブローバイで汚れが目立ちます。

まれにキャブクリーナー等で洗浄し動作の正常化を図ろうとする方法が見られますが

あまり意味が無い事の方が多いですね。 

一般的に非分解となっているのでASSYで交換。 

ATFの交換。

前回の交換は2年前になります。定期的に交換されている車なので10万Kmを超えても

交換作業は問題ありません。 

オイルパンを外し、しっかりと古いオイルを排出します。

いかに古いオイルとスラッジを残さずに排出するかがポイントになりますね。 

2年でこの程度のスラッジがマグネットに付着しています。

メーカーは未交換を推奨していますが、定期的に交換されてきた車輌とそうでない車輌の

どちらがコンディションが良いかは一目瞭然でしょう。

作業前後のシフトアップシフトダウンのキレの違いはかなり体感できるものです。 

ATエレメントはもちろん新品に交換します。 

初めてご来店された時に当社で一度交換した足廻りを今回見直し、再度交換。

6万Km程度経過していたはずなので丁度良いタイミングですね。 

ショックは前回と同様のビルシュタインをチョイス。 

フロントアッパーマウントの新旧比較。

ここまで潰れてしまうと、本来の機能を果たす事は難しく、路面からの衝撃を吸収する事は不可能です。 

リアも同様にビルシュタイン。 

リア側のアッパーマウントは中心のシャフト部分にかなりのガタがでており

もう少し交換するのが遅ければシャフトからゴムが断裂しガチャガチャと異音がでてしまうほど。 

交換後は4輪アライメントの測定調整を繰り返します。

カブリオレボディその性質上ボディのよじれも出やすいので、その点も留意し作業を進め

調整とテストランを繰り返しながら数値に合わせていき、直進安定性とコーナーリング時の車の挙動の

安定性をベストな状態にしていきます。 

投稿者:autofine at 15:01 | メンテナンス

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