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RESTORE REPORT

75y 2002 4MT RestorationFileNo.4

DSC08516_R現在進行中の75y 2002レストアプロジェクト第4回の更新です。
前回は降ろしたエンジンの分解を進めましたが、今回はボディの塗膜剥離作業を行い
ベアメタルの状態にしてボディの腐食や修復箇所の確認を進めていきたいと思います。
DSC08518_Rボンネット。
パテのよる修復も少なく、おそらくサラッと剥けてくれるはず・・・
DSC08520_R剥離剤を使用して古い塗装を浮き上がらせてからスクレーパーやグラインダー等を駆使してバリバリと塗装を剥がしていきます。
塗り重ねがほとんど無く、プライマー・サフェイサー・カラー・クリアの4層なのでわりとサクサク進みました。
DSC08523塗装の剥離を終えたベアメタル状態のボンネット。
大きな腐りなど無く、このまま綺麗に処理を進めていけば、このまま使用出来そうです。
このままではあっという間に錆が出ますので錆防止のプライマー処理を行います。DSC08529_Rボディは所々にパテが入っており、苦戦した箇所もありましたね。
作業途中の写真は、粉塵が酷くカメラが壊れそうだったのでやめておきました・・・
グラインダーなどが入らない細かい箇所は、剥離剤とワイヤーブラシで人海戦術です・・・
シーリングも全て打ち直しますので塗膜と同時にカッターを入れて剥がしていきます。
DSC08606_R運転席・助手席共に後付クーラーのドレンがうまくなく、フロアの腐食が進んだ状態で補強?の為か
ステンレス板を張り付けるといった、ご法度作業が行われていたのでボロボロです。
電蝕が進んでとても使い物にならない状態なので
フロアとフレームは交換が必要です。
これは結構レストアでは重要で、ボルトなどもステンレスだと錆びないから・・・という理由で安易に使用すると
あっという間に、そのボルトで止めているスチールパーツをボロボロに腐食させるなんて事もありますので注意が必要です。
DSC08607_Rエンジンルーム・ダッシュボード廻りは錆止めではなく、サーフェサーを直接吹き付けて防錆。
DSC08608_RDSC08609_RDSC08610_RDSC08626_R今回の2002はフロントバンパーやサイドモールレスになるので不必要な穴は
ハンダで埋めました。
dsc08569_r
こんな穴を・・・
dsc08570_r
徐々にハンダを盛っていき・・・
dsc08573_r
巣穴が無い事を確認・・・
dsc08576_r
盛り上がりを削ってしまえば、綺麗に馴染みます。
鉄とハンダなので相性は抜群で、ヒケも出ないのでバッチリです。
DSC08628_Rこの茶色く変色しているのは錆ではなく、錆止めプライマーの色になります。
DSC08629_Rリアウィンドウのモール部分の腐食もこれから修復していきます。
DSC08633_Rドアパネルは水抜き穴がゴミなどで詰まり、巣穴のように腐食しがちですが、
今回は特に腐食も無く、そのまま使用出来そうです。
生産されてから40年という時間を考慮すると下地の状態を見るまでは少々心配で
新たな問題が出る事を覚悟していたのですが、ベアメタルの状態で確認しても特に大きな問題は見つからず、
想定したフロアパネルの修復に時間が必要な程度でした。
これから板金~塗装へとバトンタッチしてボディレストアは進めていきます。
その間に機関部分や外装装飾品などの作業を進めていきましょう。

75y 2002 4MT RestorationFileNo.1

75y 2002 4MT RestorationFileNo.2

75y 2002 4MT RestorationFileNo.3

2016年11月19日