MENU

MAINTENANCE REPORT

【E36 M3C】24ヶ月法定点検&車検整備【60,000km】

今回はE36 M3Cが24ヶ月法定点検&車検整備の為入庫です。
当社で長年管理させてもらっている車輌なので大きな問題は無いと思いますが…
早速各部の点検を行います。まずは24ヶ月法定点検を開始。
56項目の点検項目をチェックし、それを元に車検整備メニューを作成していきます。
エンジンルームを点検する為にボンネットを開けた所、直ぐにボンネットが下がってしまい
点検整備の際に危険なのでまずはダンパーを交換。
新旧のボンネットダンパー。
ボンネットを支える為に支柱を立てる仕様と違い、ダンパーの力を利用して開閉をするので
いちいち支柱を立てる手間が掛からずに非常に便利なのですが経年で徐々に内部のガスが
抜けてしまうので消耗品として考慮しなければなりません。
開くのが遅くなったりボンネットが下がり気味になった際は交換時期が来ているので放置せずに交換して下さい。
エンジンオイル交換。
フラッシング剤を注入してエンジン内部に堆積したスラッジやカーボンの汚れを落とします。
エンジン内部が汚れると出力の低下や燃費が悪くなり、最悪の場合ヘドロ状になった汚れが堆積して
エンジンが焼き付いてしまいます。
定期的なオイル交換をしていればエンジンオイルの性能だけでもエンジン内部を綺麗に保つ事は可能なのですが
現状では定期的にオイル交換を行なわずに先延ばしにしている方が多いのではないでしょうか?
その為、当社ではオイル交換の際にフラッシング剤を使用して堆積した汚れを出来るだけ落とし、
エンジン内部をクリーンな状態にして新しいオイルが再汚染されない様にしています。アイドリングを10~15分程行いフラッシング剤をエンジン内部に浸透させ汚れを落とした後に排出を行います。
排出には内部に古いオイルが残らない様に時間を掛けて出来るだけしずくが垂れなくなるまでしっかりと行います。オイルエレメントの交換。
フラッシングを行った際はエンジン内部からの汚れを吸着して真っ黒になるのでオイルエレメントも同時に交換。
オイルエレメントは通常オイル交換2回に1回で十分と言われておりますが、実は古いエレメントには約100~500ml
(缶ジュース1本分)の古いオイルが残っています。
その為、新しいオイルを入れてもエレメントに残った古いオイルと混ざる事で
再汚染されて劣化を早める原因になるので比較的安価なパーツですし、オイルと同時に交換した方が良いでしょう。古いオイルの排出を終えたらオイルエレメントを装着し規定量のオイルを注入してオイル交換が完了。今回チョイスしたオイルはFUCHS TiTAN SuperSyn 5W-50。
M3やALPINAのオーナーに好評を頂いているオイルで低温時から機能を発揮し、冬場でも始動性が高く
夏場の高温時での使用も安定した性能を誇ります。
低回転域から気持ち良くスムーズに吹け上がるエンジンを存分に楽しむ事の出来る高性能オイルです。新旧の各ベルト・各プーリー・テンショナー。
ベルトから異音が発生していたので関係のあるパーツは全て交換します。
一部のパーツを交換しても他のパーツは劣化している状態なので、いずれ交換しなければならず
その度に時間と工賃が掛かってしまうので、
全てのパーツを同時に交換する事はメンテナンスコストの削減に繋がります。新旧のベルトテンショナー。
ベルトテンショナーは消耗品なので徐々に劣化していき交換が必要になります。
劣化してくると振れが大きくなり異音を発生させ、
ベルトやプーリーにも影響を与えてベルトやプーリーの損傷に繋がるので注意が必要です。
フューエルフィルターの交換。
フューエルフィルターは結露で発生した水分や給油の際に侵入した雨水や砂埃、ガソリンタンク内で発生した錆等を
濾過し取り除く事でエンジンの不調、異物による異常磨耗等を防いでいます。
取り除いた汚れ等はフィルター内部に蓄積されていく為、徐々に目詰まりを起こしエンジン不調の原因になるので
一定の期間で交換が必要になるのですが、頻繁に交換するパーツではない為、交換前に車を手放してしまう等で
交換した経験が無い方が多いのではないでしょうか?
詰まりの初期症状としてエンジンの掛かりが悪い、吹け上がりが悪くなる、更に詰まって燃圧が下がると
ノッキングやバックファイヤーを発生させたりします。
異常な汚れが濾過されていないか古いフューエルフィルター内のガソリンを排出して確認。
特に問題は無かったのですが、排出されたガソリンは取り除かれた汚れで黒くなっていました。新旧のフューエルフィルター。
交換時期は一般にガソリン車は40,00km~50,000kmと言われていますが、使用環境の違いや
長期に動かさなかった車輌等、様々な条件で違うので一概に言えません。
頻繁に交換するパーツではない為、気にしていない方が多く、
交換時期を過ぎてしまっている車輌もあるので注意が必要です。
E36モデルで一度も交換した事が無いという方は早急に交換する事をお勧めします。車検に備え下廻りをスチーム洗浄して汚れを落としておきます。エアコンのマイクロフィルターを交換。
E36はグローブボックスの左奥に装着されています。新旧のエアコンマイクロフィルター。
新品と比べて見るとかなり汚れている事が判ります。
マイクロフィルターが汚れてくると目詰まり等によりエアコンの風量が弱くなったり異臭の原因になる事もあるので
1年に1回を目安として交換した方が良いでしょう。
近年は花粉の量が増えフィルターの汚れが早くなっている様でフィルターをマメにチェックして
ブロアファンモーター等の消耗速度を抑え、室内環境をクリーンな状態にしておきたいですね。全ての作業を終えたら最後にテストランを行い、作業箇所やその他に違和感が無いか確認します。
問題が無ければ最寄りの陸運支局へ持ち込み車検を取得し、今後のメンテナンス等をオーナーに伝え
24ヶ月定期点検記録・車検証・車検ステッカー・定期点検ステッカー等を渡して納車となります。

今回の作業では特に大きな問題は見つからず、基本的な作業の中心に作業を行いました。
E36M3はコンパクトなボディサイズに300馬力を発生する
直列6気筒エンジンを搭載し非常に人気が高いモデルなのですが
出来るだけ良いコンディションで走行する為にも定期的なメンテナンスを行い、
経年を考慮して不具合が出る前にパーツを交換する事が大切ですね。

2017年08月02日