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2013年12月23日

【E46 M3】各部メンテナンス【81,000Km】

こんにちは。オートファイン@横浜です。

今週で仕事納めの方も多いと思います。

本格的に朝の冷え込みも厳しくなり、風邪も流行っているようですが

頑張っていきましょう。

常連のお客様のご紹介で、E46 M3がメンテナンス入庫致しました。

冷間時にエンジンから異音が出るとの事で、他店で点検するも原因がはっきりと分からず。

早速点検を開始。

オーナーは水が沸騰するような音と仰っていましたが、冷間時のみという事で

まずはベルト廻りから点検を開始すると・・・ 

かなりの劣化が確認出来ます。

おそらく異音はベルト廻りからと推測出来ます。

オーナーに報告した所、他店でA/Cベルトは交換済みという事。

メインのベルトが、ここまで劣化しているのに何故交換していないのか?

という疑問は残りますが、メインのベルト、テンショナーやローラー類を全て新品に交換し

エンジンオイル、冷却水、パワステオイルの劣化も見られましたので

あわせて交換をしていきます。 

メインのベルトはこの通り、ヒビ割れが進んでいます。

まずベルトが鳴く原因の一番はベルトがすり減ってきて、

ベルトがやせ細りそれが原因で本来のベルトの張りがなくなり

緩い状態でプーリー部分でスリップし鳴きが発生します。

またベルトが古くなると、ベルト自体が固くなってしまい

それが原因でプーリー部分でスリップし鳴いてしまいます。

この場合は、最近のような冷えた時などの朝一や、雨が降ったりした時の

エンジン始動時などに、数秒から数十秒ぐらい鳴くといった症状が出ます。

また異音が消えずに続く場合は、ベルト自体が固くなりなおかつ緩みもある状態で

音の出かたで色々原因があります。

エアコン部分は機械式テンショナーを使用。

メインのベルトは油圧式を使用しています。

プーリー類も同時に交換します。 

交換して終了。 

続いてパワステオイルの交換。

タンク廻りの汚れが随分目立ちますね。

長期間交換されていない事が伺えます。

オイル交換後にタンク廻りにオイルの付着が目立つような場合は

キャップのOリングの劣化が進んでいる事も考えられます。 

圧送にて交換。

ギアボックス、ポンプ内のスラッジを除去し、完全に古いオイルを車外に排出し

新しいオイルに入れ替えします。 

完全に古いオイルが排出されていないと、このようにはなりません。

数Km走っただけで交換前の状態に戻ってしまいます。 

冷却水の交換。

年に一度は交換を推奨しております。

しっかりとフラッシングをし、古い冷却水とスラッジを完全に車外に排出し

新しい冷却水と入れ替える事が大事になります。

ラジエターのドレンキャップを外しただけでは、エンジン内部やヒーターラインの

冷却水は抜けないので、施工方法も大事になる作業ですね。 

エンジンオイルの交換。

フラッシング剤を入れ、アイドリング状態でエンジン内のスラッジを排出させやすくします。 

アイドリング終了後に排出。

十分に時間をかけ、古いオイルを排出します。 

オイルエレメントはもちろん交換。 

新しいオイルはFUCHS TITAN 5W-50をチョイス。

M3のような油温の上がりやすい車でも、熱ダレせずパフォーマンスの高いロングセラーオイルになります。 

オイルリセットもしっかりと行います。 

最後にマイクロロンXAを注入。 

マイクロロンパワステトリートメントも使用。

マイクロロン全般に言える事ですが、装置内部の金属部品をコーティング処理し、

作動油の流動性を高め、リークを防ぎ金属衝動部の摩擦及び磨耗を低下させ

苛酷な条件下での発熱を抑え、高発熱による運動力低下を防ぎます。

各部の整備が終了し、テストランにて整備箇所の確認を実施して全ての作業が終わりました。

またのご来店お待ちしております。 

投稿者:autofine at 11:07 | メンテナンス

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