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MAINTENANCE REPORT

【ストック車輛紹介】1991y BMW Z1 Roadster 5MT 新車並行 ファインイエロー 走行14,000Km【Zukunft】

1991y BMW Z1 5MT 走行14,000Km 新車並行 ファインイエロー【fun-gelb】 ブラック/グリーンレザーが入庫致しました。
当社ブログでも取材させていただいた賃貸ガレージハウスオーナーが大事に所有されていたZ1になりますが
E30 M3 spoEvoのレストアプロジェクトと第二のガレージハウス構想の為、下取り車として入庫致しました。まず目を惹くのがそのボディカラーではないでしょうか。
fun-gelbファインイエロー・・・
1988年12月号のカーグラフィックの表紙を飾ったZ1もこのカラーでしたね。ご記憶に残っている方もいるのではないでしょうか。
生産台数僅か8,000台のうち135台がこのカラーで生産されました。
希少色・・・と言っても大げさではないでしょうね。
シャシーはFRP製のアウターパネルが装着され着脱式ボディパネルはサーモプラスティックとガラス繊維強化プラスティックの
複合パネルで形成されており、そのパネル素材を生かし、車両重量は約1,250kgとライトウェイト2シーターカブリオレモデルとして
その走りもM20スタンダードエンジンでありながら非常に面白みのあるものに仕上がっています。
新オーナーが決まり次第、タイミングベルト・ウォーターポンプなど交換予定です。
もちろん、不具合があるわけではありませんが、そうする事で次回交換時の目安も立てやすくなるでしょう。
エンジンは325iと同じく直列6気筒2,490ccM20B25エンジンを搭載、M3のようなレーシングエンジンとは一味違う
シルキーシックスならではのトルク感や吹け上がりと、それに組み合わされたGetrag265/5速マニュアルミッション
とのマッチングは上々で、コンディション良くキープされているのがステアリングを握ると伝わってくると思います。
Zシリーズの初代モデルとなるZ1は元々コンセプトカーとして登場し「Zアクスル」と呼ばれる後輪サスペンションは
後に「セントラルアーム式・リアアクスル」と呼ばれマルチリンク方式のサスペンションとしてE36等に採用されています。
その他にディスチャージランプ、格納式ロールバーやアンダートレー型床構造等の特許技術が初めて採用されたのもこの車です。
斬新なボディデザインはポルシェ924やポルシェ・ボクスター等のデザインに携わった事で有名なハーム・ラガーイ氏が手掛け
スケルトンモノコック構造を採用しボディー外装パネルを交換するだけで簡単にボディカラーを変更可能にしたのですが、
実際に作業をしてみると交換にはかなり時間が掛かってしまいこれは実用的では無かった様です。
しかし2014年に国内の軽自動車メーカーから同様なコンセプトで外装パネルを交換するモデルが発表されたので
Z1としては時代的に少し早すぎただけでアイデアとしては先進的だったのではないかと思います。
リアのトランク部とバンパーの間から空気を抜く構造が斬新でコンセプトカーとして登場したデザインを色濃く残しています。
このデザインは床下の気流の流れを上方に排出させる事で揚力を抑える働きを持たせている様なのですが
どれぐらいの速度でその効果が発揮されるのでしょうね…。
Z1の特徴として一番印象的なのがドアの開閉機構なのですが、通常横に開くはずのドアがZ1では上下に開閉します。
普通の車なら道交法上ドアを開けたままの走行は勿論出来ませんが、Z1はドアを下げたまま走行する事が可能で
ドアを開けたまま走行する事で風が心地良く室内へ流れ込みバイクを運転している様な印象だけでなく
道路面が近くに感じる為、地を這うようなスピード感溢れるドライビングを楽しめます。
タイヤは前後とも205/55VR-15を装着し、50:50のFRのハンドリングは絶妙にバランスがとれており、
安定したコーナーリング性能を発揮してくれます。
大切に保管されていた為、テールランプに色褪せやくすみ等は一切ありません。Z1は1989年~91年までの2年間しか生産しておらず、日本には正規輸入がされていなかった為、
現在国内では少数の並行輸入されたものが多く登録されているのですが、その中でも程度の良さと希少なボディカラーから
オリジナルでこのコンディションの車としては非常に希少度の高い1台ではないかと思います。
車輌についてその他の詳細はコチラから御覧頂けます。
現在、当社ショウルームに展示中ですのでお気軽に問合せ下さいませ。

2017年01月14日